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2007年10月05日
【
どっちが「愚かでごう慢」なのだろうか? 】
ITmediaエンタープライズからの拾い読みだが、Sunbelt Softwareの社長兼CEOがブログで、「愚かでごう慢」なAppleの態度をこきおろしたとある。ナンでこの記事がエンタープライズ・ニュースの「セキュリティ(ニュース)」の項目に入ってきてるのか、とっても疑問に思う部分もあるが(Sunbelt Softwareがセキュリティ屋だと言うのは別にして)、話題のiPhoneのロック解除話で「釣り」を狙ってるのだろうけど…。で、Yet Another Meaningless iPhone Rant: Apple deserves to lose its place as a phone providerが当のブログエントリ。ちょこっと引用してみると
I was irritated, but somewhat forgiving, of Apple decision only allowing AT&T as a provider. It was arrogant, but it was also typically Apple — and it was worth overlooking in light of such a cool phone. Even the whole price drop fiasco didn’t bother me that much.
And we all know that after a while, a few people figured out a way to unlock the phone so it would actually work on a phone system they actually want to use (Apple’s stock price even went up when the first hack was announced).
Well, Apple didn’t seem to notice the message being loudly telegraphed to it. Because, as we all know, Apple, in an even more astounding and ridiculous act of audacity, then turned any hacked phone into a brick. This was an act so stupid, it boggles the mind.
In my opinion, they should have no future, as a phone provider. Because they refuse to even contemplate how the phone business works. They decided to create their own playbook, and they are now going to get hit in the head with it.
と言うカンジ。
確かに、"In my opinion, they should have no future, as a phone provider"と言うのは正しいと思う。正しいとは思うのだが、Appleからの一番大事なメッセージを見逃して近視眼的に現状を見てるから単にこういう意見が出てきてるだけだと思う。セキュリティ屋の偉いさんが書かなくったって、こんな程度のメッセージは以前からアチコチのブログやBBSで転がってるし、何を今更の感すらある。
そもそも、別にApple自体はphone provider -- いわゆるケータイ電話メーカーになりたいと思ってるワケじゃない -- っと私は勝手にそう思ってる。巷じゃ以前からiPodケータイだのナンだのと言うpipedreamばかりが先走っていて、Appleもその声に応えようと各ベンダーに打診はしたものの、結局はどこのベンダーもAppleの意図した一貫性を持った「モノ」を作れなかったから、仕方なしに開発中だった次世代インタフェースを使ってiPohneを仕立て上げたのだと思う。
そして現実問題としてケータイ電話というデバイスを市場に供給する際、Appleは適切な収益モデルも考えて今のような策をとったのだと思う -- あくまでも暫定的な措置として -- 当然いまパートナーとなっているキャリアにはそんな「暫定的」などと言うそぶりなど見せずに、だ。その程度のブラフはアタリマエだと考えるべきだし、クラック以前に完全なロックインなど始めから考えていないのだと思う。ただ、現状のビジネスモデルでは成り立たない部分なので、あくまで表向き「伏せざるを得ない」のだろうし、パートナー各社との契約内容も考えるとクラックされたものを「元の状態」に戻すのは当然の措置であって、別に傲慢でもナンでもないと思う。
ジョブズ氏本人の意見がどこまで通っているかはわからないけど(かなりの部分までは通っているとは思うが)、彼自身Appleを一度去った後NeXTで辛酸を舐めてきた時代もあるわけだし(私個人ではハードウェア一体としてのNeXTはナンだと思う部分もあるが、ソフトウェアとしてのNeXTの偉大さは言葉では語れないものがある)、Appleへの復帰後の行動を見てきても妥協せずに妥当なパンチの繰り出すその巧妙なやり方を考えると、今のiPhonのあり方を見て「ケータイ電話としての」とか言う近視眼的な抗議の声を上げても何の意味も持たないのだと思う。窓は用意されてるけど、あえて公開せずに簡単な鍵だけかけてたものを、一部の熱狂的なファンがこじ開けちゃったから持ち主が再度鍵をかけただけ -- というだけのこと。
なぜ窓が用意されているのかちょっと考えれば、その意味ぐらいわかりそうなものなのだが、今回のような措置の揚げ足をとって「言える立場」から言いたいことを言う方が私にはarrogantのように思える。
市場は生き物だし、思っているようには動かない部分もあれば、想像だにしていなかった方向へ物事が勝手に進んでいく部分もある。ハードウェアメーカーは、そんな中にあってあらゆる可能性を考えておかなければいけないもの。もう少し時間が経って、思っていたような方向に動けば(それはキャリアに対するコンプライアンスという外圧なのかも知れないし)ロック解除などというトリッキー&リスキーなことをせずとも、ケータイ電話としてのiPhone解禁はあるのだし、それ以前にGoogle様の考えているようなネットワーク網が想像以上のスピードで整備されてしまえばケータイ電話としてのiPhoneの立ち位置などあっと言う間に陳腐化してしまう(その際には本命のiPod touchが出張ってくるのだろうけど)。「Customers are a precious commodity.」と言う意見には賛成だけど、あえてその貴重な意見を無視して「先」を走ってるはずのAppleが(微妙な表現だな…)、「今どき何故そんなやりかたで?」と言う行動をとっている理由をまず考えるべきだと思う。
っつうか、iPhoneなんぞまだ日本には関係ないのにITmediaエンタープライズにしっかり釣られてしまったな…。
|by Nagarazoku : 12:30|コメント (0)|トラックバック (0)|
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