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「会社は頭から腐る」を読んだ。さっくりと読めてスッキリと頭にはいってくるあたり、やはり書き手のスマートさがにじみ出てるとでも表現すればいいのだろうか。
題には「会社」という文字がついているが、べつにこれは会社に限ったことではなく、「国家」としてもいいし「社会」としてもいいし「家庭」としてもいい。ちょっとキツくなるかも知れないが、もういっそのこと「人間」としてみてもいいだろう。著者がこの本を書くにあたって、その意図の中に、この辺りの全ての単語が含まれていたであろうことが言葉の端々から伝わってくる。
人や組織や社会や国家を取り巻く環境というものは、当然に常に一定ではない。
その環境の中にあって常に状況を見極め、自らの位置を確認し、必要があれば躊躇無く「再生」へのプロセスへ取り組むべき姿勢が必要であるということが、日本型の「会社」と言う最も分かりやすい題材をとおし、著者の経験と共に臨場感たっぷりに書かれている。いわば、感情たっぷりに著者の世代がヒシヒシと感じているであろう「現実」が表現されているとでも言えばいいのか。そういうものが言葉の端々から伝わってくる。引用したい部分は多々あれど、あえて引用するなら
日本の消費経済というのは、基本的には段階の世代の「起承転結」と共に生まれ育ってきたと言う1行か。これは日本だけに限ったことではなく、第二次世界大戦後に経済的な優位性を謳歌した諸国全てにあてはまる「現実」だが、その中にあって、日本ではいまだに「見て見ぬフリ」を決め込んでいる当事者や利害関係者が圧倒的に多い。今の日本の社会や、その中で経済活動を行っている組織がかかえている問題の全ての元凶がここにあるとは言わないが、その要因の少なくない部分がこの「ライフサイクルの放置」に起因していることは誰もが理解しているはずである。

|by Nagarazoku : 11:18|コメント (0)|トラックバック (0)|
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