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2007年07月13日

【 観音竹に、喉が渇いたと言われたハナシ 】

一昨日の夜のことだった。

時間はもうとっくに夜半を過ぎてて「あぁ、今夜も早く寝られなかったなぁ…」などと思いながら台所で寝酒の梅酒をチビチビと飲んでた(そう、目標体重に達したので、最近は酒もちょっと解禁した。と言ってもビールは飲まなくなったが…)。

飲み終わって、台所の窓を閉めた。雨脚がひどくなりそうなので、窓からの吹き込みを心配したのだ。どういうワケだか、我が家の台所には1辺が1m以上もある正方形の巨大な窓がある。普通の引き戸形式や掃きだし形式のものではなく、事務所の窓にあるような手前の方に斜めに倒れこむもの。網戸が取り付けられな点を除いては、ちょっとの雨では吹き込みの心配もないし、何よりもドロボウの侵入口になりえない特性を備えているので、ほぼ常時開放して換気できるので、けっこう重宝している。そしてなによりも、季節を問わずに朝日が台所にめいっぱい差し込むのはキモチがいい。住んでいるのは分譲貸しの古いマンションなのだけど、変に今風にリフォームされていないし、こういうちょっと変わった点が多いので、気に入って暮らしている。

ハナシをもどそう。梅酒を飲み終わって、さて電気を消してベッドへ行こうかと思った時、ふと何かが動く気配を感じた。

台所にも植物の鉢がいくつか置いてあるので、窓が開いていれば風で葉が揺れていることはさほど珍しいことではない。しかし、その時は前述のように窓を閉めていた。空気の通り道はない。なにより、そんな狭い空間で空気が通れば、いくら鈍感な私でもそれくらい肌で感じる。

「何だ?」と思って気配の源を確かめてみれば、調理器具を置いている棚の最上段の観音竹の葉が揺らいでいる。いや、正確に言えば観音竹にではないかも知れない。バンブーっぽい水栽培のやつで、これが棚の上に2鉢ある。1つは嫁が買ってきたもの、もう1つは、以前このブログにもよく登場していた「角の植木屋」が店じまいの時にくれたものである。別に丹精しているワケではないのだが、水をやっているだけでいつまでも元気に育っている。

そして風もない夜更けに、ゆらゆらとその葉っぱが揺れている。
一瞬、ドキリとした。別にナニを信じているワケではないのだが、やはりこういう瞬間は鳥肌が立つ。

気をとりなおし、なんだろうと思って側によってよく見てみれば、すでに茎(本当は茎ではないが)の部分にシワがよるほどまでに水が干上がっていた。一度水を満たすとけっこう長持ちするので、よく忘れることがあるのだが、さすがにここまで干上がらせてしまったことはなかった。

シワがよっている部分を指でつまんでみれば、さすがに張りもなく、いつものように硬いという印象ではなく、なんだかスカスカの糸瓜か茄子でも触っているような触感だった。慌てて私は両方の鉢を水で満たした。

翌日、ちょっと心配しながら張りの無かった茎を触ってみれば、もうすっかり以前の硬さとツヤをとりもどししていた。さすがに竹は強い生き物だと実感。

それにしても、やはりあの葉の揺れは、は観音竹が必死に「喉が渇いた…」と伝えようとしていたものだったのだろうか…。植物が感情を持つという話は信じないが(感情というもの自体、その観念や定義があまりニンゲン的すぎてそれを植物にあてはめるのが失礼であると言う視点から信じないのだ)、さすがにこの時だけは信じそうになってしまった。

|by Nagarazoku : 09:50コメント (0)トラックバック (0)

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