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2007年03月28日

【 Redwood National Park@Mar. 27, 1999 】

仕事も来客の予定も万事終えて、ちょっとひと段落(継続中の仕事はあるが)。

一息つきながら、2000年あたりの古い領収書やら銀行の各種取引明細をシュレッダーにかけてしまおうと思い、物置化している古いバッグの中をゴソゴソしてたら昔の写真が出てきた。留学当初のホストファミリのAlden夫妻と共に北カリホルニアを車で旅したときのものだ。なんともまぁ懐かしい。

midtermを終え、家でぼ~っとしていたトコロに夫妻から声がかかって、ノコノコと当時流行のミニバンだったChrysler Voyagerの後部座席に乗り込んだのだが、これが案外良い旅になった。緻密な予定を組んだり、豪勢なホテルに泊ったりするよりは、もともと緩やかに組んだ日程の中での「行き当たりばっ旅」的な旅を好む性格だったので、特に目的地も決めず「とりあえずR101を北上するよ~」と言うアバウトさが性に合った。私と夫妻との年齢の差が5歳程度と言うこともあり、兄貴夫婦との間柄的に気軽に付き合えたのも良かったのだろう。

食事はといえば、超ロードサイドのカフェやドライブインで超greasyなジャンク・フードを食って全員で胸焼けを起こしてみたり、時には地元のスーパーで適当に買い物をしてクーラーボックスに放り込んで、車の中で食ってみたり、モーテルの部屋に持ち込んでサンドイッチを作って地図を見ながらパクついてみたりと言うかんじだった。

サクラメントから北へ向かえば、R101はレッド・ウッドが生い茂る緑豊かな台地の中をオレゴン州へと走っている。中央カリフォルニアや南カリフォルニアだと、ともすれば短調で埃っぽいという感じがするのだが、北カリフォルニアだと全然空気が違う。中央カリフォルニアあたりから南は、夏になればその乾燥した空気と暑さの所為で山が黄色く枯れ(ゴールド・マウンテンとも揶揄される)る。山が緑に見えるのはもっぱら秋から冬。このあたりの事情は、頻発する山火事を思い出してもらえば、容易に想像できるとは思うが。サンフランシスコの東側、イーストベイと呼ばれるあたりから南はそんな具合なので、北カリフォルニアの豊かな緑は目にも新鮮、その空気はまったく別物に感じた。

森を抜けR101から少し脇へそれれば、古くから栄えた港町あり、風光明媚な断崖絶壁ありと言うバリエーションに富んだコースを、モーテル6系の安宿を使って走り回ったのだが、そんな中で一度だけユースホステルに泊まった。今回出てきた写真の中にそのHostelling International - Redwood National Parkの写真があった。ふと、泊ったその日の写真の日付を見れば1999年の3月27日。私はまだ34歳になったばかりの若造。なんとも懐かしいというか、月日の経つのは早いというか。

写真と一緒に1998年度版の北米ユースホステル・ガイドも出てきた。ページをめくってみれば189頁にこのユースホステルの説明が載っている。
The northernmost link in the California costal chain of hostels, Hostelling International - Redwood National Park is located in mist shrouded Redwood National Park, a World Heritage Site and International Biosphere Reserve. Just a stone’s from the Pacific Ocean, the hostel, built in 1908, was the pioneer home of the Louis DeMartin family. The hostel promotes sustainable living concepts through recycling and conservation of national resources.
[以下略]

建物は1908年築とあるが、保守状況は万全。古さの中に道具として使われ続けている重みを感じることができた。保守状況が万全と言っても、ガチガチにリストアしてピカピカに磨き上げられているのではなく、手を入れる必要があるところだけ、適切に手を入れるという堅実さでメンテが行われているのに好感が持てた。そう言えば、サクラメントのダウンタウンにあるユースホステルにも一度泊ったことがあるが、こちらの方も1800年代後半の大邸宅を当時の趣をそのままにホステルとして利用できるようにしているのだが、やはり必要な部分にだけ適切さを持って手を入れ、何よりも趣を大事にして来る客を迎えようという部分を全面に押し出していたのを覚えている。良い意味での米国的な一面か。

目の前が太平洋、後ろは広大な森林と言うHostelling International - Redwood National Parkが建っている場所を考えれば、木造の建物にとっては過酷な条件のはずなのに「風雪に耐えてきた」と言う面持ちなど微塵も見せず、あくまでも自然と一体化して何事もなかったかのように斜面に建っていたその姿は、印象的すぎず、だのに簡単に忘れてしまえるほど重さを感じさせないものでもない。日本とは全く異なる文化の一面を表していると言ってしまえばいいのか。

昨日はシュレッダー作業も忘れ、またいつかサンフランシスコからR101を北上する旅に出たいなぁと、そんな風に思いながらいつまでも写真を見てた。

そういえばHostelling International USAにHostelling International - Redwood National Parkの写真が掲載されていた。ちょっと綺麗に撮りすぎてるかなとも思うが、こちらだと内装も見れるので興味のある方はご一読を。

P.S.
ちなみに、上の画像の中の写真で一番下がHostelling International - Redwood National Parkの外観。その上の男性二人が写っている写真の右側、カウボーイ・ハットをかぶった黒っぽいトップスの方が私。

|by Nagarazoku : 10:01コメント (0)トラックバック (0)

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