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2007年03月22日
【
バイモの葉先は、くるくるりん 】
「キレイな花だなぁ、なんだろコレ?」と嫁が言ったのは2週間ほど前、小石川の植物園でのこと。入り口を入って、すぐ左手の西向きのなだらかな斜面の裾野にその花は咲いていた。
色はクリーム色に近い黄色から浅葱色系の黄緑。花は上を向くことはなく、すべて示し合わせたようにうつむき加減。いわゆつる釣鐘型。花弁の表面に走る網目は、ともすれば、爬虫類系の模様に見えなくもない。熱帯雨林なんかには、同じ色、同じ模様の小さなヘビがいそうだ。
嫁に訊かれた時は名前なんぞ知るはずもなく「さぁ、なんでしょ?」と軽くあしらっておいた。帰ってから調べようと思ったのだが、なんとなく忘れていた。
後日、某所に出かけたら見事に咲き乱れていて、名前を書いた看板がその側にあった。カタカナで「バイモ ユリ科」とだけ書かれていた。
その夜「あの花、バイモって言うみたいだよ」と私が言うと「え?! 芋なの?」と嫁。
「違うちがう、イモじゃなくって、バイモっていう植物だよ。ユリ科みたいだよ」っと、誤解を招かないようにイモ説を否定しておいた。
ちょっとしたバタバタが過ぎた後、調べてみたらもともと漢方薬の原料として輸入が始まった植物らしい。バイモは漢字で書くと貝母。鱗茎(百合根みたいに重なってるもの)の形が二枚貝に似てるから、生薬名で貝母と呼ばれるようになり、現在に至っているようす。日本名はアミガサユリ、漢字で書けば編み笠百合となる。
根っ子やら花弁やらにみんな目が行くようだが、私は葉っぱの方に目が行った。花より団子ならぬ、花より葉っぱを好む性格なので仕方がないことなのだが。
貝母の葉は、ニラを細くしたような形状で、色はニラのそれを少し淡くしたような緑だ(ちなみにニラもユリ科)。茎の部分から分かれてピョンピョンと伸びてるのだけど、若い葉っぱの先の部分は、くるくるりんっとカールしてるから妙に愛嬌がある。寒の戻りの後の乾いた空気の中で、くるくるした緑色の葉っぱがキラキラと陽を浴びてる様を見てたら、仕事に追われてるのも忘れて、なんとも穏やかな気持ちにさせられた(そう、鯖を読んでサボってたのだ)。


|by Nagarazoku : 00:47|コメント (2)|トラックバック (1)|
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トラックバック時刻: 2007年09月03日 18:14
こんにちは.
今日法事で実家に行ったのですが,この花が庭に咲いてました.周りの方に花の名前を尋ねると,バイモユリと教えられました.親の世代は結構の方が知ってるようでしたので,その世代に有名なのか,それともその世代が草木に詳しいのか.後者のような気がしますね.ただ,爺さんも盆栽を玄人はだしでやってた記憶があるので,うちの親戚が詳しいのかもしれませんが.
この網目模様は特徴ありますね.花びらが茎と同じ色めなのであまり目立つ花ではないですね.それにしても,蔓がお好きですね.
投稿者 yanz : 2007年03月25日 17:03
> yanz様:
コメント、アリガトウゴザイマス。
目立たない花の色とは裏腹に、ほんとこの網目模様は独特ですよね。一種神秘的とでも言いましょうか。蔓というか、クルクルした細いものに惹かれるのはなんでなんだと我ながらいつも不思議に思っております。
投稿者 Nagarazoku : 2007年03月28日 13:39