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2006年10月27日
【
RICOH FLEXとGR Digitalのツーショット 】
一昨日の夕方、RICOHから破損したGR-Dの筐体の件で電話があった。
RICOH側で顕微鏡検査などをした結果では、やはりyanz氏からコメントにいただいていたように融けたマグネシウム合金を鋳型に流し込む際、その注ぎ込み口となる部分になんらかの原因でクラックが生じていたというもの。筐体を塗装した際の塗料の痕跡が欠けた面にも見られたと言うことで、そう判断できると言うことだった。
実際、私が遭遇したような例がこれまで全く無かった訳ではないと言うこともお聞かせいただいた。やはり鋳型に流し込む際、上手くまわりこんでいない場合や、構造上の問題で筐体の淵のあたりがかなり薄くなっていることも原因だと確認されているとのこと。ただ、製造ロット単位でだとかそういう大きな問題ではなく、あくまでも通常の品質管理で撥ねることができなかった固体にだけ存在する問題だと言う説明もいただいた。たまたま私の筐体が、いわゆるハズレだっただけで、そう思えば、製造の現場や品質管理の現場のことを考えれば一安心だ。
ところで、コスト面の問題もあるのだろうが、これほどまでに薄い筐体をマグネシウム合金で製造するのならば、通常のダイカスト法ではなく(この方法で製造していると聞いた)、このような問題が出にくいとされる射出成形技術を組み合わせた方法を取り入れても良かったではないかというのが、私の個人的な意見だ。
また見方を変えて素材そのものを考えれば、なぜマグネシウム合金を採用したのかと言う疑問も残る。ステンレスの薄板素材などをプレス成形しても現在では充分な質感をもった製品が作れるはずであるし、強度も出せるはずである。マグネシウム合金製の筐体は重量の軽減に貢献することは間違いないが、果たして実際ユーザがどのように使用するものなのかを考えた場合、この薄さの筐体では心もとない部分が多々ある。
万が一カメラを落とした場合、マグネシウム合金だとその衝撃で筐体にひび割れたり欠けたりしてしまう可能性がある。ステンレスなどの素材であれば、最悪でも凹む程度で済む可能性が高いことを考えれば、やはり「なぜこの薄さでマグネシウム合金なのか?」という疑問がぬぐいきれない。凹んだ程度の筐体であれば継続利用が可能だが、割れてしまった筐体は交換するしかない。
とは言え、良く出来ている製品であることに違いはない。ユーザに長きにわたって所有する楽しみを感じてもらおうという「付加価値」の部分を考えてのマグネシウム合金だと言う考え方も、今の時代では無視することはできないのが事実だろうし。
今回の一連の流れでは、RICOHの方の対応は始終ひじょうに丁寧で、そして判りやすい説明、そして迅速な対応をいただいた。この場を借りて、対応いただいた方々に改めてお礼を申し上げたい。
ところで先日ふとしたきっかけでRICOH FLEXを1台手に入れた。そう、あの伝説のRICOH FLEXである。残念なことに私は銀塩撮影をしないので、いまだにフィルムは入れずじまいだ。フィルム撮影などやりだすと小学校時代を思い出して、いきおい自宅に暗室などと言う暴挙に出てしまいそうだし、それはいま自分が求めている方向とも違うのであえてフィルムは入れていない。そのうちアタッチメントを作って、デジタルカメラと組み合わせて
Through The Viewfinder撮影を試みるかも知れないが…。
GR-Dの件がすっきりしたことだし、そのRICOH FLEXとGR-Dとのツーショットを撮ってみた。さしずめ「爺さんと孫」的な図というところだろうか。伝説のRICOH FLEXと新たな伝説を生み出すであろうGR-D。これからも数々の伝説がRICOHの製品から生まれることを期待しつつ、私にしては珍しく絞り込んでシャッターを切った。

|by Nagarazoku : 00:01|コメント (2)|トラックバック (0)|
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GR-Dが無事戻ってきてよかったですね.ゲートは成形後,プレスで切断するのですが,その際にクラックが入ったのでしょう(成形段階でクラックが入っていたことも考えられます).いずれにせよ,製造上どうしようもなく出てしまう不具合です.本来ならそのあとの外観検査ではねるような工程になっていると思いますが,見落としてしまったのでしょう.
新旧のツーショットの写真,いいですね.下に敷かれた麻のような布が微笑ましさと機械の無骨さをいい感じで引き立ててます.Through The Viewfinderという撮影があることは知りませんでした.奇特なことに価値を見出す人たちがいるのですね.面白い.こういうの好きですね.
投稿者 yanz : 2006年10月27日 09:47
>yanz様:
確かに、RICOHさんの雰囲気からしても検査での見落とし程度の問題なのだと思います。
ところでこのツーショット、けっこう苦労したんですヨ。と言うのも両者の厚みが違うので、並べてこうして取ると被写界深度の関係上、どうしてもどちらかのピンが甘くなってしまうので、目いっぱい絞るしかなっかのです。
ところが絞り込むと今度はテーブルの上の傷や、こまかいホコリまでも写り込んできてしまって…。でコーヒー豆が入っていた麻袋は、そういうアラを隠すための苦肉の策だったりするんです。
Through The Viewfinderは最初FlickrでみんなTTVとか言っててナンなんだろうなぁって思ってたんですが、実はこういう撮りかただったんです。それにしてもみんなイロイロ考え出しますねぇ。
投稿者 Nagarazoku : 2006年10月28日 02:35