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2006年10月28日

【 嘘みたいなハナシなんだが、永住荘と言うのがあった 】

「▲▲荘」と名前が付くアパートが好きだ。いわゆる、木造モルタル瓦葺共同住宅。火災保険などでは文句なしに共同住宅割り増しプラスの料率を適用されるアノ手の建物だ。

ちなみに、実家を出て一人暮らしを始めた時に住んだアパートの名前はオリオン荘。日本を離れる前、大阪の北畠で住んでたのが松栄層。もちろんその間紆余曲折あって、賃貸で一戸建てやマンションなんかを移り住んだものの、なぜかいつも木造アパートへのあこがれ的なものが心の中にあって、機会がある度に借りてたりした。

きっとこれは一種の子供の頃に見た遠い日の思い出に対する哀愁みたいなもんなんだろうと思う。四畳半とか六畳一部屋一部屋のアパートで、流しと一口コンロが置ける狭い流しついてて、窓からは午後の黄色い光が差し込んでいるような。廊下の根太なんてところどころ抜けてて、踏むとところどころでギシギシ言うような、ま、そういうアパート。当然、履物は玄関で脱いで上がるヤツ。玄関の三和土は、コンクリの打ちっぱなしより、できればタイル張りなんてのがいいかも知れない。昭和の三十年代後半から四十年代の初めに多くあったタイプだ。

子供の頃住んでいた実家の近所に体育大学があって、いわゆるローカルな学生街っぽくそういうアパートが近所に沢山あった所為かもしれない。とっとと家を出て、自分の稼ぎで一人で暮らしたかった(要するにワガママでオレサマだったワケだ、子供の頃から)アタシは、そういうアパートで一人暮らしをしてる学生さんをみて、ココロの中でとても羨ましいと思ってたのだ、タブン。

ところで、嘘みたいなハナシなんだが、都内某所で永住荘と言うアパートを見つけた。
仮の住まいでなく、永住とな…。三和土はさすがにタイル張りじゃなかったが、やはり履物を脱いで上がるタイプの古いアパートだ。外壁の色なんかも渋いオレンジだったりして、なかなか当時の面影を残して素敵だ。住んでるヒトもいるので、あまり詳細なディテールを語るのはナンなので、とりあえずアパートの表札だけ撮影。

言って見れば戦後2.0的なこういうアパートもどんどん姿を消しつつある。ちょっと寂しい今日この頃…。

P.S.
そういえば件のオリオン荘に住んでた時、夕方仕事から帰って部屋に上がろうとして階段を登ろうとしていると、上から誰かが降りてきた。ちょっと視線を上げたらミニスカートからヌッと伸びる若い女性のヒール脚。「こんなキレイな脚したお姉ちゃんってばココに住んでたってけ?」っと思って、ちょっとドキドキしつつそのまま視線を上げると、その当時付き合ってた彼女だった(その日は会う約束はしてなかったのだが、短大の帰りにアタシの処に寄ったらしかった)。

で、顔を認識して自分の彼女だとわかった瞬間にココロの中で「なぁ~んだ」っとなった。「キレイな脚したお姉ちゃん」って受け止め方から「なぁ~んだ」への急落。ブラックマンデーも真っ青な若いオトコの性と言うか、情けなさと言うか、意地汚さと言うか、自分の浅ましい部分をつくづく感じた瞬間でもあったなぁ、アレは。

っつうか、この話題はアパートには関係ないな…。

|by Nagarazoku : 02:15コメント (0)トラックバック (0)

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