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2006年09月26日

【 鎌倉山の檑亭 】

鎌倉山の上に、よく出来た庭を持つ蕎麦屋があると嫁が言うので、上京していた客人共々足を伸ばして行ってきた。っと気軽に書いたものの、実を言えば東京で車を運転することなんぞ稀で、事実この地にやって来てからここでハンドルを握ったことなど片手の指で数えてもお釣りが来る。

以前、お江戸から鎌倉へは行ったことがあるものの、その時は電車だった。そして間の悪いことにGWの真っ只中で、江ノ電に乗る切符を買うのに20以上待たされるくらい混んでいたので、どうもその後遺症か「鎌倉へ行く」っとなると混雑しているのではないかと、身構えてしまう。その時、由比ヶ浜の湘南道路の混み具合横目で見ながら歩いたりもしてるので、実際に車で行くとなると、かなりのビクビク者になったりする。そんなわけで、日曜日は午前4時過ぎにレンタカーをピックアップして(24時間の営業所が近所にあるのはありがたい)、朝の5時には都内を後にした。

ナビに薦められるがままに下道をダラダラと進んで、西鎌倉の高台から右手に藤沢の街を眺めつつ、腰越で左折して小動で湘南道路に出る。とりあえず、渋滞にはなっていな様子。しかし、日曜日の早朝だと言うのに、車はけっこうな数。海岸に目をやれば、コレまた凄い数のサーファー。芋の子を洗うようなとは言わないケレド、パドリングしつつ波を待つ様子はペンギンの群れのよう…。あんなに沢山いてて、波じゃなく、他人の頭の上に乗ってしまわないものかと、コチラが心配してしまう。

そんな景色を眺めつつ湘南道路を由比ヶ浜まで走り、左に折れて鎌倉駅の方へ。後は車を駐めて八幡神社、大仏等々決まりのコースを徒歩と江ノ電経由にて。

朝の間をそんな感じで過ごして、11時前には鎌倉山に上がった。っつうか「エラいメンドクサイ道だな」っと思う。無理な開発と言うか、人口移入で道が付いてきていないというか、そういう風な開発を望んでいない旧来の住民と、新規の住民や観光客との間の温度差を感じる。対向でそれぞれ一車線の二車線道路ではあるものの、人が歩いてたりする割には歩道がなかったり、路肩の整備もできてなかったり。「どこかで読んだ、話の通りだな」などと思いつつ、山を登って行く。

っと、突然視界が開け、そこが檑亭の駐車場。道路にへばりつくように数台が駐車できるだけだが。周辺に3つに分けて駐車場があるが、どれも似たようなもので、ちょっと車の運転に自信の無い人にはお奨めはできないかも知れない。

檑亭の山門は、関東大震災の後どこかの寺から譲り受けたという立派なもの。一見すると現在でも本物の寺で、精進料理なんぞを食わしてくれる場所なんじゃないかと勘違いしてしまいそうな佇まいを見せる。立派と言えば立派。歴史を感じるといえば、歴史を感じる。が、まぁ、綺麗にしてるかと言われると「…」っと言うカンジがしないでもないこともないとは言えない。

山門をくぐって中に入ると、やっぱりこれも綺麗かと言われたら「…」なカンジ。

あ、いや決して貶しているワケではなくって、こういう枯れた仕様なのだと思えば、それはそれで風情があって納得できる範囲。ただし、ご婦人方はハイヒールやピンヒールで来ない方が賢明。高さがあっても昨今流行っているウエッジソールなら、まぁだなんとかなるが、それ以外だと「ひょぇぇ~」っとなる角度の、荒れた石段もあるし。

庭の広さは三万坪と言う。庶民にはちょっと想像に難い広さ。この土地が昭和の44年までは個人所有の別荘だったと言うのだから、これまたそれも庶民には「…」っと言う感じがする。建物自体は「元々」良く出来ていたのだろうと、いまだにシッカリと建っていることからその様子が伺える。コトバを変えれば、手入れを怠るとこうなると言う見本みたいなもの。それを勿体無いと思うか、とりたてて何もせず、月日の経過をそのまま刻み込んでいるととらえるかは、見る人によって変わると思う。とは言え、パンフレットの写真は綺麗に撮りすぎ。これじゃ現実とのギャップに驚く人もいるんじゃないかな。

蕎麦自体は可もなく不可もなく(値段は安いと思う)。緑を眺めながら(申し訳ないが、整備された庭園を期待してはダメだと思う)、山の上で蕎麦が食えるのだと思えば、ま、それはソレで悪くは無い趣向。

庭の方はと言えば、「枯れたハイキング道の散策が好きな人にとっては、楽しいだろうなぁ」と思えるような状態。個人的には嫌いじゃなかったりもするのだが、コレも万人受けではないだろう。それでも良く見れば、随所に昔はかなりキチンと整備されていた跡が見受けられるので、果たして資金繰りの問題で斯様な現状に甘んじているのか、もしくは人手の高齢化に伴って、手が回らなくなっているのか、そのアタリの真相は定かではないのだが。

それでも枯れた小道を散策するのはけっこう楽しいものだ。人の踏み跡も疎ら。湧き水も枯れていて、むした苔なんぞはけっこう趣がある。あちこちから集められた石像なんかも散在しているので、常に予想を裏切る発見があるので、都会暮らしをしてる人間にとっては楽しく感じる。ま、「近くまで行けば、寄ってみても良いかなぁ」っと言う場所か…。

|by Nagarazoku : 10:37コメント (0)トラックバック (0)

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