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2006年09月17日

【 一匹狼と、愉快な仲間達 】

今週号のThe Economist(アジア版)にはコイズミ君を扱った2つの記事が掲載されている。「とてもスリリングなショーだったが、舞台はもう幕引きの時をむかえた」で始まっているのはThe Koizumi restorationと言う記事:
It has been a thrilling show, but now it is over. On September 20th Japan's Liberal Democratic Party will elect a new leader to replace Junichiro Koizumi, who will formally stand down as prime minister at the end of the month. He is leaving, undefeated at the polls and still popular after five and a half years in the job, only because of term limits imposed by his own party's constitution. But in that brief time he has done more to “change the LDP, change Japan”, to quote his best slogan, than any politician of his generation.
[ 出典:The Koizumi restoration@economist.com ]
っとまぁ、記事の中身は取り立ててどうのこうの言うものでもない。日本との経済的な関係を持つ諸外国が、一国の首相交代という局面を取り上げ、サックリと軽く過去を振り返ってみただけという内容。サックリと言うコトは、裏を返せばその程度のでしかなかったのだととらえることもできる。事実この国に暮らしていて、何が変わったのかと問われても、まだ何一つ「コレだ!」と言えるものはないわけだし。

景気は確実に良くなっているじゃないかと突っ込まれそうな気がするが、それは決して小泉政権だけの成果ではなく、外的な要因も多大に関係しているワケだし。ダイエーの挿げ替え/付け替え騒動の舞台裏など様々な負の遺産の行き先を知っているヒトからすれば、果たしてこの景気だってちょんの間的なお楽しみだ、とっとと逃げるが勝ちだろうと心の中で思ってないとは言えなくもないだろうし、はたまた先行き不透明な財源問題などを考えれば、景気が失速する要因の方が右肩上がりになる要因よりも多いことくらい小学生でもわかる算数の問題だし。

とは言え「ローマは一日にしてならず」と言う言葉もある。

コイズミ君が首相になった時、「あんなコト言っても、たぶん結末はこうだよねぇ」っと思い描いていた未来予想図と現在日本がおかれている状況やその経済状況を比べてみれば、案外大きく的を外しているワケでもないのが可笑しいと言えばおかしい。政治に関心があるか無いかと問われたら、そのどちらでも無いと言い切る一般小市民の私がそんな風に思ってるのだから、たぶんこの意見も的外れなものでもないと思う。そう考えれば、コイズミ君は期待されていたところまでは、とりあえず到達できたと判断することもできる。結局、声を大にしても決して論点が間違ってはいない持論を声高に語り続けても、国家の機構や政治と言うものは一人のニンゲンのチカラでどうこうなるものではないのだから、とりあえず絵だけでも大きく描いておこう、っと言う思惑が最初からあったか無かったかは定かではないが。

一匹狼と、愉快な仲間達…、と言うのは嫁との会話の中で出てきた言葉遊び的フレーズなのだが、良く考えてみれば(よく考えなくても)コイズミ君の時代はそういう時代だったような気がする。一匹狼と、愉快な仲間達の舞台劇は幕を下ろす。そして一匹狼は去る。
新しい舞台の準備は進められているものの、まだ台本すら上がってこない。その上、愉快な仲間達劇団には主役をはれるだけの看板役者も居ない。

「ローマは一日にしてならず」と言う言葉を額面どおり受け止めるとすると、長いものには巻かれ重いものには敷かれつつも、コイズミ君は役に没頭し、最初の敷石は敷いた。内容については、個人的に賛成できない部分も多々あるから、「ゴクロウサマ」の声も「長い間お疲れ様」の声もかけたくはないが、それでも出来ることはやった。

この敷石を活かすも殺すも次の舞台次第かと思う。

だれもがわかっていることだと思うが、日本と言う国のこれからの50年はかなり厳しいものがある。国内に目を向けてもそうだし、他のアジア地域に目を向ければ尚更にそうだし。「ローマは一日にしてならず」と書いたが、あと何年かして「でも結局ローマも滅んだよね」なんて台詞をと書くことにならなければいいのだが…。

P.S.
アベ君は果たしてコトの重大さ、国と言う生き物のライフサイクルにおいて非常にヤバいフェーズであると言うことがキミにはわかっているのかな。エスカレータ式の学校の生徒会長みたいな気分で居られると困るのダケド。私にはキミがヘラヘラと浮かれてるようにしか思えないのだが。

|by Nagarazoku : 00:23コメント (0)トラックバック (0)

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