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2006年08月01日
【
さりげない陽だまりとか 】
良く整備された景色や花畑なんかも綺麗だとは思うけど、それでもやはりそういう風に周到な用意や演出が施され、人間の心を動かすような雰囲気を醸し出しているものでも、やはり自然が偶然に生み出すさりげない、そしてストレートな表情には勝てないと思う。
このまえ富良野へ行った折、とても良く整備されたラベンダー畑を見てきた。確かにそれはそれ、美しくもあったし、見ている人たちみんなが笑顔になれる風景ではあった。
でもそのラベンダー畑で私の心をとらえたのは、傍のわき道から見えた廃屋 -- 長年の風雪に耐えてきた古い木造の家だった。ほんの数十メートル先は観光客で賑わっているというのに、ひっそりと、陽だまりの中に佇むように。「あぁ、どこかで見た風景だな…」と。今は誰も住んではいない様子。かと言って物置にされているようでもなく、踏み後さえ疎らな戸口までの道。なんの変哲もない…、と言ってしまえばそれまでなのだろうが、その気配と光と緑が、私の心をとらえた。
そして、その花畑を後にして美瑛へ向かう途中でも、同じように心をとらえる風景に出会った。それは国道沿いのドライフラワー屋の裏庭。
たった今、あれだけ豪勢なラベンダー畑を見てきたと言うのに、こんなに小さな裏庭に心をとらわれるとは…。なんの手入れもされていない、好き勝手に生えている裏庭のラベンダー、そして白樺の木陰。木漏れ日に輝く花はそよぐ風に揺らされ、まるで波のよう。一瞬たりとも、同じ表情を見せず、私は思わずみとれてしまった…。


|by Nagarazoku : 00:01|コメント (0)|トラックバック (0)|
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