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2006年06月26日
【
静止画と動画に関する雑感 】
ネットの世界において、静止画から動画へと一気に時代がシフトするのではないかと騒がれていたりする。だけどそれは、視野の狭い考え方でないかと個人的には思う。
もちろん技術の進歩や帯域幅の拡大で、ノンリニア動画の配信は従来考えられていたよりもより多くの選択肢がエンドユーザに提供されるようになった。広義の意味でのVOD。ネットワーク・コンピューティングの将来を考えてゆく上で、その機会が増えることはとても喜ばしい限りだ。
ただ、動画を提供するためのフレームワークや環境が整おうとも、やはり動画を見るためにはwindowが必要となる --窓と言う意味のwindowではない-- 動画を見るための時間枠(一定の時間の長さ)と言う意味でのwindow。どんな人にとっても1日は24時間。1日中動画を見続けたとしても、この24時間と言う「枠」を超えて動画を見聞きすることは人間にはできない(音声共に倍速/早送りで鑑賞できる人を除いてね)。
動画でなければ説明ができない情報であれば、それは間違いなく動画の出番だ。これはPodcastsでも同様で、文字情報になってないものや、文字では表下できないものは聞くしかない(たとえばカンファレンスでの討論のもようや、トークショーなど)と言うか聞くべきものだ。
しかし、Podcastsが用意されているものでも文字情報で要約が用意されているものは、時間がない時など、文章の方をどうしてもskimmingしてしまう。このskimmingと言うのは誰でも意識せずにやってることで、いわゆる「斜め読み」や「チャンク読み」と言うやつなのだが、情報の受け側にとってはとても都合が良い。
どのように都合が良いかと言えば、自分の好みの速度で情報をお脳の中に流し込みつつバランスよく処理が出来るという点。耳から聞いたり、動画を見たりしてお脳に情報を流し込む場合はそうはゆかない。なぜなら動画や音声の情報を時間軸と切り離すことが出来ないため、流れ込んでくる情報の側に時間軸の制御権を渡してしまっているから。こちらの好みで30秒の動画を3秒で見たところで意味不明だし、30秒のインタビューを5秒で聞いても行間が伝わってこない。
この時間軸の制御権の委譲もお脳にとっては少々都合が悪い場合もあるし、なによりも必要な時間枠の確保が大きな問題になる。静止画や文字列なら一瞥しただけで伝わる情報と比べたら、これはとても不利だ(不利と言う表現が適切かどうかには問題があるかも知れないが…)。
そして忙しい人ほど時間は貴重。そうい人ほど、やはり貴重な時間は有効に利用したいはず。そして忙しくない人にだって、やはり時間は貴重。このあたりを考えたら、やはり静止画から動画へのパラダイムシフトはないような気がする。動画と言う選択肢が増えたと言う程度に落ち着くのではないかと、まぁ、それが自然なのだろうと思う。
まぁ、何よりも、論より証拠なのがポルノの世界。これはバーチャルもリアルの世界も問わない。別にポルノサイトを擁護しているのではないが、やはりインターネットと言うメディアを黎明期から見てきて、当然にアタシも男だからネット・ポルノの世界の動きにも「常に」目を配ってきた。その理由は誰もが言うように、新興メディアや新しい技術が浸透する過程はポルノの世界に凝縮されているから(もちろんそれ以外にも…ゴニョゴニョ…)。認証機構しかり、ネット決済しかり、DHTMLしかり、VODしかり、全ての技術ではないもののネットにおいてもポルノサイトが時代の最先端を走ってきた。この分野でも、やはりいまだに「静止画(画像だな)」も「文章(小説とか告白とかマッチメーキングとかね)」も「動画(ムービーだな)」と共存している。要するに消費する側の選択肢が広がったと言うワケだ。
こういうのを見ていると「動画一辺倒になることなんてないよ、そんなのは一部のメディアの煽りだよ」と思う。と、まぁなんとなく動画の周辺が騒がしいので雑感みたいなのを書いてみた(めいっぱい要約すれば「適材適所」って4文字で済むのだが…)。
P.S.
ビデオ・ブロギングに関してはZDNETでカンファレンスの模様がポッドキャストで流れた。
BloggerCon: Video blogging by ZDNet's Dan Farber -- Ryanne Hodson led the afternoon BloggerCon IV discussion on video blogging (vlogging). She teed up the discussion as follows:Videoblogging as a medium is exploding and the community is growing exponentially. How we can continue to leverage the power of video on blogs for social change, art making, communication and education? With Vloggercon 2006 behind us, [...]
[ 出典:BloggerCon: Video blogging@zdnet.com ]
|by Nagarazoku : 00:33|コメント (0)|トラックバック (0)|
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