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2006年06月21日

【 意識と言うか、資質と言うか 】

コイズミ君が福井日銀総裁の件に関する記者団の質問に対して
何か問題があるとすぐに辞めればいいという問題ではない。改善すべきは改善すべきだと思っている。
[ 参照:首相「福井総裁、辞める必要ない」@asahi.com ]
と言ったそうで、まぁ、それは正論ではないかと思うワケです。

ただこの発言に対して『首相「福井総裁、辞める必要ない」』と見出しをつけたasahi.comさんはセンスが悪いような気がしなくもありません。いや、もう少し突っ込んで考えてみれば、微妙に都合の良いように拡大解釈して見出しで「釣ってる」ような気配さえもあります。

今回のこの問題についてここまでの流れを見てきて、一国民の個人的な感情だけを直球で投げつけて良いのであれば、「辞める必要もないのだろうけれど、辞めて欲しい」となります。いいえ、もうすこし正確に言えば「辞める必要もないのだろうけれど、ハタで見ていて恥ずかしいから辞めて欲しい」となります。

規定に反していたりしても結局はグレーゾーン。そう2006年の流行語大賞の末席に並んでも良いようなワード、「グレーゾーン」の世界。

ぢゃぁ、このグレーソーンにかかるナニガシかにおいて、どのように行動するのか、その可否を判断するのは一体誰なのか。と、問えば結局は当事者本人。

当事者本人の意識と、当事者本人の資質。

今回の事例をcynicalかつ客観的な視点で見てみれば、自分のキャリアパスをキチンと意識できず、「今どうあるべきか」そして「今この行動をとった場合に、将来どのようなリスクが発生するのか」の判断ができなかった資質の欠如が招いた結果であると受け取らざるを得ません。

もっと簡単に表現すれば、「アホやのぉ、自分からツボ踏んどるわ」となります。

投資と言うものはその国々によって様々な法規制があったり、同じ国に属していても、従事している職業によって詳細な制限が設けられていたりで、人それぞれ事情が異なります。そして当然に「その行為」を投資と受け止めるか投機/博打と受け止めるかの判断も本人に委ねられます。

だからこそ、そこで本人の意識や資質が問われるワケです。特に金融関係の世界に属しているニンゲンであれば、より一層シビアな判断が求められるワケです。単に利回りや損失だけの数字ではなく、包括的に見て、その投資が将来自分にとってどのような影響をもたらすかキッチリと判断できないなければならないワケです。

以前にも書きましたが、件の事件やその他の取引においても村上ファンド自体はグレーゾーンだと、個人的には思っています。そして村上氏は野に下って活動を行っていると言う点で、そのグレーゾーン的な行為を行っても「結果オーライ」=「OK」的なものだと、最終判断は司法に委ねるべきであると個人的にそう思っています。それが実経済の本当の姿であると思いますし、それ(グレーゾーン的な活動)を全て否定すると社会全体が機能不全に陥る部分もあると信じています。

某総裁の場合は「野」に下った人間ではないことが第一の問題点。そして将来起こりうるであろうリスク(あくまでも1つの可能性としてですが)を予見できなかったというのが第二の問題点だと、思うワケです。

で、「その程度のコトも判らんのかっ、ボケぇっ!」と思い、件の「ハタで見ていて恥ずかしいから」となるワケです。それ以上でも、それ以下でもなありません。

この程度の人が日銀の総裁なのかと思うと、情けなくなってしまいます。
意識と言うか、資質と言うか、ホント、それだけです。

P.S.
投資した金額が1千万円と極めて小額であったことにもコケそうになりましたが、まぁタブンこれも、「この程度の金額ならこんな自体になっても、大事にならないんじゃないかな」的な金銭感覚の麻痺からきたのではないかと、邪推したくなってしまうのですが、そうなると話の主題からそれてしまうので、今は書きません。

そういえば、日銀総裁は「利益は寄付したい」なんて言ってたようですが、そんなだったらもっと早くに元本の1千万円を寄付して上げてくださいよ。仕事はあるんだから日銭は入ってくるでしょうし、特に生活に困るようなサラリーでもないでしょうし。過ぎ去ったコトをいくら弁明しても、結局それどのように受け取るのかは、受け取り手の自由ですしね。ま、こういうのもリスクってコトで。

P.S.
ま、リスクはともかくこの手のニンゲン様の心理や、ソレに基づいた経済統計っぽいのは「ヤバい経済学」ってぇ面白い本に書かれてますな、イロイロと。

|by Nagarazoku : 15:39コメント (0)トラックバック (0)

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