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2006年04月09日

【 Web退化論か、それとも二極化か 】

先日、知り合いからおかしない話を聞いた。
おかしいといっても「アハハハ」と声を出して笑えるような可笑しいではなく、おいおいそれは無かろうと言う話。

その知り合いは病院を何院か経営しているのだが、そのうちの1院のHPだけ、Googleの検索で表示される順位がズルズルと下がっていると言う。HPと院長は言っていたが、正確に言えば、各院は別々のドメインを持ち、それを利用し異なったWebサイトを立ち上げいるので、特定の1つのドメイン名配下にあるWebサイトだけが、Googleの検索結果の順位を下げていっていると言うコトになる。

各院はほぼ同じ診療内容なので、Webサイトの中(そのサイトを公開しているhttpdのドキュメント・ルート以下の)各HTMLに含まれる文字列の情報や量、全体のHTMLファイル数などに、各院で大きな差異はない。

と言うことで、何かの機会に院長と会って話をしていた際、「時間がある時にでも、チョット見ておいて」となったのだ。そのサイトの立ち上げに直接アタシが手を貸していたワケでもないので、「ま、じゃ、時間がある時にでも、見とくね」、こちらも気楽に返事をかえしておいた。

とは言え、ただでさえ心配性な上にお節介モノなので、そういう話を聞くと気にはなる。しかも、相手が困っていると、もっと気になる(と、ジブンの性格を婉曲的にポジティブにアピっておこう)。で、件のサイトの中身をゴッソリと落して診て見た。

ゴッソリと落して診て見たものの、結果としてゴッソリと落す必要などなかった。要は、mataタグのkeywordsもDescriptionも入っていないだけの、「なんじゃコリャ?」な内容。全HTML、きれいサッパリ申し合わせたようにkeywordsもDescriptionも入っていない。そりゃマズいでしょうと言うコトで、院長にその旨を伝え「コンテンツ屋さんにmataタグを埋めてもらいなさいよ」と付け加えておいた。

ここまでのハナシは全然面白くも無いし、可笑しくもない。
おかしなのは、この後。しばらくたって、院長からその後の経過を聞くと、なんとも珍妙なハナシになっていたのだ。

院長がコンテンツ屋に話をしたら、そのコンテンツ屋さん曰く、それはSEO対策だから別途費用をいただければmataタグを追加し、適切なkeywordsとDescriptionを埋め込むと言う。

アタシはこの話を聞いた時、そのコンテンツ屋に対して

オマエ、世の中をなめてるダロ?


と思った。
声を荒げてしまって申し訳ないが、ホント、心の底からそう思った。

なんともさもしい考え方。
なんとも卑しい考え方。

そもそも、Webサイトの立ち上げやWebページの製作を依頼されたら、そのサイトが公示する基本的な方向性を適切に把握し、依頼者の意図に則った「モノ」を具現化するのが仕事でしょう。タダ単に手を動かすだけの末期症状的なフィニッシュワーカーやDTPオペレータのような「作業人」ではなく、ものごとを見極めながら組み立ててゆく「仕事人」でなきゃダメでしょう(別に今のフィニッシュワーカーやDTPオペレータ全部を非難してるワケではないので念のため。昔のフィニッシュワーカーはハッキリ言って驚異的な腕を持った職人気質の人が多かったし、黎明期のDTPオペレータの持つ組版に対する深い造詣には頭が下がった。それに比べて「最近の一部の…」と言うコトである)。

とうぜんその仕事の中にはコンテンツ全体を把握した上での形態要素解析的なキーワーディングも含まれるし、それらをキチンとmetaタグとして落とし込み、キチンとサイトが機能するところまで持ってゆくのが、これまた当然のコトだと思うし。上っ面を綺麗にデザインしてもねぇ、機能しないものを納品してたって全然意味ないでしょう。

車を売っておいて、「納車時になってタイヤは別売りですから」って言うようなもんだ。個人的には「これじゃ詐欺だよ」と思ったのだが、それは心の中に置いといて、口に出して院長には告げなかった。

巷に蔓延るSEO屋の台詞じゃあるまいし、なんともまぁ腐った根性のコンテンツ屋だろうか。Web進化論が熱く語られている今の時代に、これじゃぁまるでWeb退化論。Web 2.0どころか、Web 0.9.5 release以下だ。

いや、もとい、Web関係者も二極化現象が進んでるってコトなのだろうか。
っつうか、何度考えても他人事ながら情けない…。

|by Nagarazoku : 09:44コメント (0)トラックバック (0)

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