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理解すると言うコトは、誤解すると言うコト。別にアタシが言い出したコトでもないし、いろんなヒトが折に触れ語っているコトだし、それに同意するアタシは何度もエントリの中で書いてきた。もうおわかりであろうか、この本の主題はソメイヨシノや桜というより、ソメイヨシノを語る言葉、桜を語る言葉である。と書かれている。言葉はニンゲンの持ち物。日本語である「サ クラ = 桜」は日本人の持ち物、そしてこの本の筋書きは日本人と言う民族と桜の関係なのだ。
ソメイヨシノは枯れやすく、種子もできにくい。にもかかわらず、日本の桜の八割を占めている。その意味で、ソメイヨシノの風景はきわめて人工的なものだ。だから不自然だ、と人間は思う。と言う部分が最後の方にある。アタシはこの下りがとても気に入っている。警鐘を鳴らしたり、大上段に構えて口上ばかり騙っている昨今の風潮にくらべて、なんとおおらかで、そして説得力のある語り口調だろうか。結局は自分自身が生態系と言うシステムの一部分であると言うことを忘れてしまった人間の不完全な思考のなせる業、いや、その不完全さこそ、生態系が必要としている部分だと、やんわりと諭してくれている。植物の花の色や形状に意味があるように(詳細はこれまたお値打ち価格の、塚谷裕一氏の植物のこころを参照してください)ソメイヨシノを美しいと感じ、それに惹かれる人間がいれば、植物の方で固体維持のためにソレを利用してしごく当然である。
だが、これはまったく逆の方向からも見ることができる。ソメイヨシノが日本の桜の八割を占めているという事実こそ、この桜が現状で十分成功している証拠ではなかろうか。ソメイヨシノはたしかに枯れやすく、種子もできにくいが、そもそもソメイヨシノには枯れにくかったり、種子をたくさんつくったりする必要があるのだろうか。
病気が蔓延すれば人間の方が「桜を救え!」と騒ぎたてて、いろいろ対策を講じる。種子ができなくても、人間の方が勝手にクローンをつくってあちこちに植える。何もしなくても人間がやってくれる。
もっと考えを進めれば、この「人間の方でやってくれる」ということ自体がソメイヨシノのなせる業ではないのか。
中略
ソメイヨシノの普及に人間が深く関わっているというより、本当はソメイヨシノが人間をうまく使って繁栄してきたのではないか。
|by Nagarazoku : 00:00|コメント (2)|トラックバック (0)|
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こんばんは、パパゲーノと言います。
ソメイヨシノは弱い桜の木ではありません。
青森の弘前には120年の「ソメイヨシノ」があります。
東京で生まれたので東京の環境に合っているようです。
学校の校庭とか、お城の堀のまわり、川の土手が適しています。
風通しの良い、広い環境を必要とする桜の木なのです。
最近、そのような環境が少なくなりました。
ソメイヨシノの生育に適した環境のならば、
1000年以上の老木のソメイヨシノも可能だと思います。
最近、このような記事があります。
「ソメイヨシノ」の「両親」判明=
「オオシマザクラ」と「コマツオトメ」-遺伝子解析で
時事通信2007/03/26-20:13
桜の代表的な品種、「ソメイヨシノ」は、
伊豆地方に固有の野生種「オオシマザクラ」と
東京・上野公園などにある「コマツオトメ」の交配で
生み出された可能性が高いことが分かった。
千葉大や静岡大などの研究チームが遺伝子を解析した成果で、
30日から茨城大で開かれる日本育種学会で発表する。
ソメイヨシノの起源をめぐっては、
(1)江戸時代に染井村(現在の東京・駒込付近)で育種された
(2)伊豆半島に自生していた
(3)韓国・済州島の王桜が先祖-
との3つの学説があった。
今回の遺伝子解析結果によると、染井村説が有力となる。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2007032600439
投稿者 papageno : 2007年03月30日 00:19
> papageno様:
コメント、アリガトウゴザイマス。
なるほど、遺伝子解析でそこまで解明されましたか。
生き物は時代や場所の特性に順応して、もしくはそれらの環境に最も適したものが自己のチカラや外的なチカラを上手く利用して増殖していくものだと理解しています。おっしゃっているように、ソメイヨシノが当時の東京で生まれ、そうして広がっていったのももっともな話だと思います。
老木のソメイヨシノもよい物でしょう。
そうしてそのように老木として生きながらえていくのは、とりかこんでいる環境だけではなく、その固体の持つ特質も多少なりとも影響しているでしょうし、そういう側面を考えれば、その中から新たな環境にも対応しうる次世代のソメイヨシノが生まれてくるのかも知れませんね。
自然交配でも、人工的な交配やクローンや遺伝子操作でも、結局それは進むべくベクトルが決まっていて、その中の選択肢の一つを取ってモノゴトが進んでいるのではないかと常々思っています。そしてその構図を俯瞰してみれば、ニンゲンが恣意的に行っている遺伝子の組み換えや交配も、「実はのベクトルにおける1つの媒体でしかないのかな」とも思えてきます。人間の存在が偶然でないのであれば、その存在の必然の秘密はこのあたりに隠されているのではないかなとも思えてきます。
投稿者 Nagarazoku : 2007年04月01日 14:41