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2006年04月26日
【
5年、いや10年早ければ… 】

いよいよ、米国Sunのお山の大将、スコット・マクニーリ氏がCEOを降板する。これで迷走は収まるのか、それともこのままズルズルと後退し、然るべきシェアまで落ち、そのままで推移するのか。
それにしてもこの引退劇、5年、いや10年遅かったのではなかろうかと、個人的にはそう思う。エンタープライズ・サーバ市場に食い込むがための徒労や買収劇の数々、インターネット・バブル期に巨額を投じて行われた無意味なプロモーションやアドの数々、そしてx86版Solarisの息の根を止めた愚行(現行バージョンではその誤りを素直に認め、x86/x64互換版を出している)。これらは全て過去10年の間の、そしてマクニーリ氏に起因するSunでのできごとだ。
そしてその間、有能な人たちが同社から去って行った。経営不振の影響によるリストラの話ではなく、こういう環境でおこる、どこにでもある人材の流出。そしてスパイラルは続く。
ユーザを大事にすると明言して止まない会社が、実を伴うことなくユーザを蔑ろにし、自らの野望を達成するがために暴走した10年…、とまで言ってしまうと、少々辛らつかも知れないが、事実そう感じている人たちも少なくないのだから、あながち嘘とは言い切れないだろう。
拡大する赤字、伸びない業績。CEOを引き継いだジョナサン・シュワルツ氏も、嵐の中で操舵室を引き継いだようなものだろう。
I remember he talked about network computing in a very strange way - he just assumed the future, he'd already moved his entire mindset, and his lifestyle, to the network. He looked at the world through the network. And remember, the network didn't really exist back then. It was a twinkle in a terminal window.
[出典:Jonathan's Blog:When I First Met Scott...]
シュワルツ氏は、本日のブログでマクニーリ氏に対する先見の明を当たり障り無くコメントしているが、もし本当に、マクニーリ氏に先見の明があったのであれば、同社の「今の状況」をどのように捉えているのか、聞いてみたい。マクニーリ氏が言っているようなコトは、NeXTを立ち上げた時、スティーブ・ジョブズ氏だって言っている。誰だって言葉にはできなくとも理想と言うビジョンは持っているし、クチが立ってよしんばビジョンを熱く語れ、それを実現できそうな立場にあったたとしても、ストラテジとタクティクスを忘れ、理想の上にアグラをかいていれば、結果は所詮こんなものなのだ。
そういえばこの春、同社の日本法人の社長も交代した。前任のダン・ミラー氏は本国へ金バッジで帰るものだと思っていたら、日本法人の会長という席をあてがわれていた。聞いたところでは、本国に帰っても然るべき席を用意できないから日本法人の会長の席でお茶を濁しているのだと言う。このハナシを聞いたとき、本国の状態がそれほどまでに悪いのかと心配したが、ここにきてマクニーリ氏の降板。
かつてSunの業績が危ぶまれ某社による買収の噂が流れた時、「Sunほどの規模の会社を買収できる企業などない!!」と、マクニーリ氏はメディアに対して声を荒げた。いまでは「Sun何かあった場合、食指を伸ばしてくれる企業があるのか。もしくはその技術力に目をつけ買収を持ちかけられるだけの価値があるのか」と、業界に明るいメディアが問うている。もう誰の目にも、魅力的に映らないのだろうか。
5年、いや10年早ければ…。
この分では、今年後半は大荒れかも知れない。
P.S.
画像はアタシが事務所で使ってるSunのサーバ。5年ほど前のマシンで、当時のOSはSolaris 8。その後Solaris 9へのアップデートはせず、くキッパリとSPARC版のFreeBSD 5.xを走らせている。機嫌よく動いているんだが、もうそろそろお払い箱。この夏にはIBMかDELLのサーバへ移行しようかと考えている。
|by Nagarazoku : 00:00|コメント (0)|トラックバック (0)|
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