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2006年01月17日
【
無言の帰り道 】
課長と一緒に黙々と線路の上を歩いていた。二人とも無言。
私達の周りには同じように線路伝いに西宮方面へと歩く人達。やはりみんな無言だった。みんな申し合わせたように手にも背中にも大きな荷物。そしてきっと心にも、それぞれ大きな荷物を背負っていたのだと思う。明かりはどこにも灯っていない。
その日の朝、課長と他数名の社員と共に神戸に向かった。外注先に預けていた原稿の引き上げと、連絡が取れなくなってしまった社員の安否を確かめるためだ。西宮からは徒歩での往復。
帰る途中で日が落ちた。同行していた社員に外注先から引き上げた原稿を託し、課長と一緒に幹線道路を離れて少し山の手に入った。
明かりの灯らない町の中。どこでどう探したのか今では覚えていないが、臨時の宿泊施設となっている学校の体育館を何軒か渡り歩き、連絡がとれなかった従業員に会うことができた。本人がここに残りたいとの事だったので、連絡が取れるようになったら連絡をもらうことを約束し、私達は帰路についた。
線路のあるところまで下り、そして後は線路伝いに無言で歩いた。あの時会話がなかったのは、明かりの灯らない街から明かりの灯る街へ帰る後ろめたさの所為だったのかも知れない。
|by Nagarazoku : 17:06|コメント (0)|トラックバック (0)|
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