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2005年10月30日
【
恵比寿と言えば前川デス 】

恵比寿界隈で昔ながらの中華料理を食うなら、やっぱり前川でしょう。高尚な中国料理とか、妙な冠コトバを被ったヤヤコシイ中華とかなら他をあたってください。そんなモノではなく、昔ながらの安心して食える日本の庶民が慣れ親しんだ味を出す、そんな中華のお店なのです。
ずば抜けて美味いとか不味いとかではなく、安心して食えるところに意義があるんです。ウンチクなんていりません。ただ暖簾をくぐって、カウンターに座って、壁に貼られているメニューの中から、オモムロに、そのとき食いたいものを注文する。それでいいんです。
オヤジさんは寡黙に鍋を振る。湯掻き鍋ひとつ、餃子鍋ひとつ、スープ鍋ひとつ、そしてオヤジさんが振る中華鍋がひとつ。カウンターの内側にはオカミさんとオヤジさんだけ。さりげなくオカミさんがオヤジさんのフォローとお客さんの世話、そして洗物をこなす。
カウンターから見えるのは、オヤジさんが黙って鍋を振る後姿。年季を感じます。全ての動きが自然です。調理が終盤になると「すっ」と、小付けで味を確かめてから皿に盛る。盛り付けない。皿に盛るだけ。それだけ。オカミさんが「おまちどうさま」と、カウンターの上に出してくれる。
後は、客である私達が黙々と食すのみ。
値段は、地域の相場から言えば申し訳ないほどに格安です。周りに流されずに「商う」と言う言葉があるなら、正にこの店のことです。昭和の香りが、ここに残っています。冷房もありません。夏はお店の表も裏も全開で、壁にかけられた扇風機だけでしのいでいます。それでいいんです。それ「が」いいんです。全てがシンプルなんです。
お昼時は、界隈のサラリーマンで混雑します。毎日通う人もいるでしょう。アタシのように年に何度か、思いついたように行きたくなる人もいるでしょう。とにかく「あの味、食いたいなぁ」っと思って行く店なんです。前まで行って暖簾が出てないと、すごく後悔しちゃいます。そういう「記憶の中」の味と雰囲気なんです。
たぶん昔は、この界隈にこの手のお店も多かったのでしょう。でも昨今の妙なブームであたりは様変わりしつつあります。この界隈で他の店が無くなっても、あまりなんとも思いませんが、この店がなくなったら(年に数回しか行かないにもかかわらず)、きっとスッゴク寂しくなってしまうんじゃないかと、そんな風に思っています。上手くは言えませんケド、そういうお店です。
|by Nagarazoku : 00:07|コメント (2)|トラックバック (0)|
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ああ、いい雰囲気の店構えですね。こんど寄ってみます。ありがとう。
投稿者 miyakoda : 2005年10月30日 21:00
> miyakoda様:
ゼヒ一度お試しくださいませ。
投稿者 Nagarazoku : 2005年11月04日 09:28