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2005年09月26日

【 まだまだイケまっせ 】

「はっ!」と目が覚めた。

真っ赤に染まってる障子を開けてみれば、鮮やかな朝焼けの紅が駅ビルに反射して部屋の窓を照らしていた。メガネなしでもこれほど鮮やかなのだから、メガネをかけてみればさぞかしもっと鮮やかだろうと期待してゴソゴソとベッドから抜け出す。机の上からメガネを取ってきて、レンズを通して見てみればなんのコトはない、いたって普通の朝焼けだった。時にはメガネをかけない方が、美しい世の中を拝めたりするもんだ。

時計を見れば5時半。せっかく起きたので、朝曇りでもなし、そろそろ秋の気配でも写せるんじゃないかしらと、カメラを片手に散歩に出かけてみる。

ぶらりぶらりと、普段は通らない横丁を曲がってみたり坂を上ってみたり。古い街並みなので奇妙なところに昔あった寺の門柱なんぞが突き出ていたりする。ゴチャゴチャとした長屋風の建物や、共同炊事場のアパートだってある。「今の建築基準法じゃ絶対に建て直しできないよね」的な、細い私道の向こうに傾きかけた平家もみえたりする。自分の実家もコノ手の家で、売却するときに手痛い思いをしたので、他人事ながらこの先大丈夫かと心配になってしまう。

ヨソの軒先の植木やらナンやらを写してると、さりげなく足元のアタリで不快感。せっかく朝夕は涼しくなったのに、蚊はまだまだゲンキですよ。チクリとしたその瞬間を見逃さない、ケチなアタシは血の一滴だって恵むのはイヤだ。即座にピシャリ。

一機撃墜したものの、まだまだイケまっせとばかりに他の蚊が奇襲攻撃してくる。こりゃ分が悪いと、場所を変える。

まだ一度も通ったことのない角を曲がってみる。なるほど、このあたりは古いお屋敷街。家もデカイし、道幅も無意味に広い。車なんぞ通ってないのに。寺のある界隈というのはどこでもカネモチの屋敷と庶民の慎ましい住処が混在してるのか。大阪の四天王寺の裏あたりも同じようなもんだったな。

半町ばかり歩くと、大輪の鮮やかな朝顔にバッタリ出会う。まだまだイケまっせとばかりに、鮮やかな青がまぶしい。よほど丹精されているのか、ツボミもまだ沢山ある。こりゃしばらくイケまんなぁ、っとココロの中で返す。

ボチボチ家に帰ろうかと、大きな屋敷の跡に建てられたオフィス・ビル脇の小道を通りぬけてみる。石灯籠や巨木が昔の面影をしのばせる。しのばせるのはいいが、木のわきをとおりかかった途端に「ジジジっ」と蝉が鳴きはじめる。まだまだイケまっせ、まだ夏でっせと言わんばかり。

まいったなぁ、今朝はレンズを通して秋の気配を捕まえようと思ったのに、まるで「まだまだ暑いでぇ」っと、夏に諭されてるされてるみたいだ。

|by Nagarazoku : 12:44コメント (2)トラックバック (1)

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トラックバック時刻: 2005年09月27日 18:17


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はじめまして。
“歩く”ことを主体にブログを書いていて他の“歩いている方”を探していたところコチラにお邪魔させて頂きました。トラックバックを送信させて頂きますので宜しくお願い致します。

投稿者 歩き続ける部長 : 2005年09月27日 18:17

> 歩き続ける部長様:
TBアリガトウゴザイマス。

アタシもイロイロ歩いてたりします。
どうも大阪の方のようですね。実はアタシも関西人だったりします。

投稿者 Nagarazoku : 2005年09月29日 20:18




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