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2005年09月26日
【
ユニクロは作り直せるのか 】
「ユニクロ 作り直し」というのが今週号の日経ビジネスの特集だが、果たしてユニクロは作り直せるのか、作り直す必要があるのかと、それを疑問に思った。なぜなら昨今の同社の低迷は、単なる迷走にすぎず、今回の柳井氏の施策も同様に迷走の1フェーズに過ぎないのではないかと、そんな風に思ったから。
そもそもビジネスと言うのは経営者や創業者の意思だけで行えるモノではないという、根本的な視点を欠いているように思える。どのような規模の商いでも、結局はSWOTに帰結する。SとW、すなわちstrength(strengths)とweakness(weaknesses)は自らの努力で補うことが可能だが、OとT、すなわちopportunity(opportunities)やthreat(threats)に関しては自らの努力だけでどうなるものでもない。どちらかと言えば、後者2つに関しては波や風を読み「待つ」と言う心構えや、負のチカラも含めて、外側のチカラをどのように利用するかと言うセンスが要求される。
昨今のユニクロの低迷は、タダ単に状況の変化を読み違えたことに端を発する迷走でしかない。要するに舵取りを間違えたTOPの責任だと思う。規模や組織が変わり大きくなるにつれて現場と本部との温度差が生まれ、現場にまで大企業病がはびこっているようなことを柳井氏は述べているが、それこそ責任転嫁であり、その姿勢こそが今のような状態を生み出した元凶のように思えて仕方がない。氏の言うように現場の意識が変わったことも事実であろうが、表面化するまで経営側や創業者兼実質の経営者がその事に気づいていなかったというのも、問題であろう。あたかも90年代後半の生協を見るように、ある時期から全てが後手に回っている、と言うか、全てを見誤っている。
簡単に言えば、向かい風でも船は進められる。ビジネスの規模が大きいから取りざたされているだけで、基本的に、できる人にはできて、できない人にはできない、ただそれだけのコトだと思う。現場や他の経営陣に対するアレやコレやを言及する前に、まず、今の全てを生み出した責任が自分にあることを素直に認めるべきだろう。責任を転嫁するだけで自分で責任を取れないTOPほど、見てて寂しいものはない。
ユニクロの姿を見ていると、ダイエーの歴史を凝縮したようにさえ思える。ダイエー第一号店である千林店へは、養母に手をひかれて良く通ったものだ。あの頃のダイエーには活気があった。間違いなく時代の波に乗っていたのだろう、幼子ですら、売り場からその躍動感を感じ取ることができた。先週他界されたダイエー創始者の中内氏がこのユニクロの問題に対してどのような意見を持たれていたのか、とても興味が湧くところだ。
ビジネスの質と言うものはその規模と一切関係がない。今回のような話題を耳にする度に、未だにそういう根本的なことが正しく理解されていないのだなと、つくづくそう思う。
|by Nagarazoku : 09:31|コメント (0)|トラックバック (1)|
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