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2005年08月11日

【 瓜食うか、胡瓜食おか 】

主役だけでは場面は締まらない。主役をを引き立て、場面やストーリーに味を出すのはいつも脇役。食卓もしかり。

夏の走りなら、上がってきたばかりの梅酢に、谷中生姜を薄く切って湯をくぐらせたものを浅く漬ける。生のままなら長くて2日、湯をくぐらせておけば数時間で名脇役の誕生。梅雨時の晴れない気分の食卓も、こいつがあればキリリと締まる。谷中は味噌だと言うヒトも居るが、個人的には出しゃばり過ぎないこっちの食い方の方が好き。八百屋の軒先に良さ気な谷中がなければ、茗荷を代わりに漬けても良い。

実は、住んでる界隈の八百屋はどうも不甲斐ない。

都内でも屈指のグルメ・スポットだと言われ、メニューに並んでいる数字もベラボーな場合が多いのだが、その実、その手の店が野菜を買い込んでる八百屋は案外イケてなかったりする。時々食いに行く店の店員の顔なんぞを八百屋でみかけると、どんな野菜を買ってるのか気になる。そんな時は買い物カゴの中身を見て、おせっかいにも心の中で「あぁ、そのゴーヤは陳(ヒネ=老成)モノだよ」とか、「そんなズッキーニ買いなさんなよ」とか思ってたりする。決してクチには出さないが。

もちろんマトモな商いを続けている八百屋だってある。業販にカマかけて、量で勝負してる店だと、店の中は広くても上述のように商品はイケてない。一見小ぢんまりしてる店の方が、それなりに商品を回してる。値段もふっかけない。

瓜と胡瓜の若干古漬けマトモな商いをしている八百屋の店先、胡瓜の古漬けと一緒に瓜の糠漬けが並んだ。野菜の陳たのはいただけないケド、古漬けはありがたい。古漬けと言っても、見ればまだまだ若い方だし。程よい酸味が食卓を引き立てる、暑さでボケた味覚のピントを合わせる。スーパーのお漬物ではダメ。「これナンボ?」と、店の親父と会話をしながら袋に入れてもらうプロセスも大事。

胡瓜を買おうか、瓜を買おうか。「両方だとチョット多いよな」なんて思いながら、結局両方買ってしまった。どちらも好物だが、やはり時節柄、瓜は外せない。いまの季節以外で瓜の糠漬けを食ったって、有り難くもナンともない。奈良漬じゃあるまいし。

瓜の漬物が食卓に並びだすと、夏が行ってしまうんだなぁと思う。暑いだの、日に焼けるだの文句ばかり言われ、巷じゃクールビズだとバカバカしいキャンペーンの(暑けりゃ黙って脱げ。好き好んでスーツにネクタイだったクセに)悪者にされ、散々な目にあった夏が行ってしまう。

いつものように終戦記念日がやってきて、テレビのニュースから「夏休み最後の日曜日となった今日…」という決まり文句が聞こえて夏が終わる。今年はソレに総選挙のオマケも付くか。賛成派の青図も穴だらけだが、かと言って反対派のやりたいコトも見当違いに思える。主役は煮ても焼いても食えないし。

さて、どうするか。
住んでる界隈の政界はどうも不甲斐ない、とは言えないし。

投票は瓜食うか、胡瓜食うおぅかと言うワケにはいかんな。

|by Nagarazoku : 11:44コメント (0)トラックバック (0)

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