≪ 夏カゼ到来 |メインページへ戻る| 夏休みなんだよね ≫

2005年07月21日

【 あの頃の心太 】

今朝は八時過ぎに目が覚めた。夏風邪に強行軍での出張が重なって最悪の目覚め。とっとと布団から出ないと朝一番に本社に入れない。気合を入れて身体を布団から引きずり出した。

養母はとっくに起きていて、近所のスーパーのチラシなんぞに目を通している。どうもトコロテンが安いらしい。昨今の寒天ブームのあおりを受けて、この界隈でもしばらくトコロテンが品薄だってようで、養母はここぞとばかりに買い占めたい様子。もともと養母はトコロテンが好きではなかったのに、この変わりよう。ダイエット効果と言おうか、TVの効果と言おうか、ナンとも恐ろしいものを感じる。ちなみにダイエット効果の方は着実に出ているそうで、体重も徐々に減り出した様子。幸いである。養母は、少々不便な郊外の住宅地から、ほぼすべての公共機関と日本で一位、二位を争うアーケード商店街へ1ブロックでアクセス可能な「超」便利な大阪市内へ引っ越した余波を受け、この1年で体重が5~6キロも増えた。150センチに満たない彼女の身長で、この体重増は「カナリ、ヤバい」的な比率だ。コレステロール値や血圧を聞いてアタシは少々心配していたのだが、ここにきて、にわかにトコロテン・ダイエットに目覚めてくれて少々安心。

トコロテンと言えば、養母がゼンゼン食わなかったのにアタシは高校生の頃から好物の一つだった。きっかけは、とある神社の茶店。その茶店は婆さんが一人でやっていて、心太も婆さんの手作り。神社の井戸水を使い、その井戸水で冷やしていた。実はその茶店、アタシの絵のお師匠さんのお友達の実家。そのお友達と言うのも異色の書家で、元々は前衛的な抽象画を得意としていた画家だったのだが、いつの間にか独創的な書の世界を描き出す書家になっていたと言う変り種だった。まだ高校生のハナタレ小僧だったアタシはそんな先生達の間で飛び跳ねながら、好き勝手にアトリエに上がり込んで遊ばせてもらっていたのだ。

いつだったか夏の夕暮れに、理由は忘れたが件の茶店で心太をご馳走になった。そして、その時の味がそれまでに食ったコトの無い何かを教えてくれたのだ。ワビだかサビだかはわからないが、井戸水で冷やされた素朴な心太と酢醤油が生み出す「潔い味」とでも言おうか、それが高校生のガキンチョだったアタシの心に響いたのだ。あぁ、あの先生が書に転向したのも、この潔さに通じるものがあるんじゃないか…、なんてハナタレ小僧ながらに思ったりもした。

最近は豆腐屋なんかで売ってるトコロテンもパックに封入済みのものが多い。一食ずつ型から押し出してる姿はもうあまり見かけない。ましてや井戸水で造って冷やしてなんて言い出すと、ちょっとしたゼイタク品になりかねない。でも、できるコトなら、ブームでも流行でもなく、さりげなくあの頃の、あんな「潔い」心太の味をもう一度味わってみたい今日この頃だったりする。

|by Nagarazoku : 21:00コメント (0)トラックバック (1)

トラックバック・スパム対策のため、このBLOGへのリンクを持たないページから送られたトラックバックは自動的に拒否されます。悪しからずご了承ください。
また、このエントリと全然関係の無い内容のページからのトラックバックは、アタシ的な判断で勝手に削除します。これも又、ご了承くださいマセ。

■このエントリーのトラックバックURL ≫ http://www.nagarazoku.com/mvt/mt-tb.cgi/199


このリストは、次のエントリーを参照しています: あの頃の心太:

» コレステロール from ブログで情報収集!Blog-Headline/health
「コレステロール」に関連するブログ記事から興味深いものを選んでみました。ぜひ、読... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年07月26日 09:27


▼コメント(スパム対策のため、半角英文のみのコメントは受け付けていません。悪しからずご了承ください。)




保存しますか?