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2005年06月18日

【 マイケルの回答、シュワルツのお誘い 】

FORTUNE誌のDavid Kirkpatrick氏が伝えるところによると、PC直販の雄 、Dellの会長マイケル・デル氏はもしもMac OSのライセンス提供が行われるのであれば、自社の製品にMac OSを搭載して販売する気があると答えている(ITメディア掲載の要約)。
"If Apple decides to open the Mac OS to others, we would be happy to offer it to our customers," Dell wrote in an email.
(出典:FORTUNE
Mac OSのライセンス提供といえば、アーキテクチャこそPower PCだがMotorola社やパイオニアなどが出していた旧Mac OSの互換機、そして立ち消えになったCHRP(Common Hardware Reference Plathome/旧Power PC Reference Plathome Spec:PRep)アーキテクチャを思い出す。どちらもアメリオ氏の置き土産で、Appleの関与に関してはジョブズ氏が幕を引いたように記憶している。

アタシ的に見れば、別にAppleの製品が高価だとは思わない(ネダン相応の品質だと思う)。リンゴマークが付いている現行のハードウェアと同等の品質を実現しようとすれば、他社が作ったとしてもApple社と同じようなネダンになるだろう。そう考えれば潜在顧客に対し、価格的な訴求力があるとはとうてい思えない。IBMが設計したPowerBook 240や、SONYが設計したPowerBook 100のようなパターンは有りかもしれないけれど、OSをライセンスして、リンゴマークの付いていないハードウェアをわざわざ他社に売ってもらうコトで得られるメリットは見えない。

それに成熟期を迎えているPC市場では、広い畑に種を蒔くような耕作方法に追従するより、限られた面積の畑で一本ずつ苗を大切育ててゆくよ農法でも、充分大きな可能性があるように思える。要するにAppleがこれまで取ってきた農法が、実りの時期を迎えるのではないかと、個人的には思ってたりするのだ。(OpenDarwinはシッカリと通常のx86/x64アーキテクチャで動いて、nerd層での支持を増やして欲しいとは思うが…。)

今回の"Intel騒動"の中で、「なぜ、AMDではないのか?」という疑問が多く飛び交っていた。確かにOpteronサーバやワークステーションは有望なx64アーキテクチャとして支持を増やしつつある。アタシの身近なところでも、SONY系の某大手ISPがサービス拡充用に50台を超えるAMD Opteronマシン(Sun製、OSはSolaris 9)をCTCから一括購入している。

先のDavid Kirkpatrick氏はこの件に関し、以下のように直接AMDのHenri Richard氏に問合せている。Henri Richard氏はあくまで推測であるとしながらも、Mac OSのポーティングに必要な多額の資金源を確保するため、Intelから搾り取れるだけのモノを搾り取り、その後でベストなアーキテクチャへ(要するにAMD Opteronだな)のシフトを考えているのだろ、'切れ者'のスティーブならやりそうなコトだとコメントしている。以前にも書いたが、アタシもそのように推測している。
So, I called up Henri Richard, AMD's chief sales and marketing officer. He said Apple hadn't talked to AMD, and that in some ways that made sense. It was probably, he speculated, all about money. Porting the Mac OS to Intel and bringing along all the applications will be "incredibly" expensive, he said, "and the amount [of money] Apple can get from Intel is vastly greater than what it could get from us." With a marketer's optimism, Richard continued: "Steve [Jobs] is a smart guy. He'll get as much money as he can from Intel, and then go to the best architecture."
(出典:FORTUNE
ところで今回の"Intel騒動"の中で、かなり笑えるネタを見つけてしまった。出処は他でもないSunのCOOであるジョナサン・シュワルツ氏のweBLog。この5月5日付けのエントリで、お題目は「An Invitation to our Friends at Apple」というもので、スティーブ・ジョブズ氏宛てのメッセージになっている。

Macが新しいプラットフォーム(x86/x64だな)を選んだことで、Sun同様に新たなチャンスを手にしているようだね、っと切り出し、それに続けていきなりSolaris 10の売り込みに入っている。UNIXとイノベーションに重きを置き、無限の可能性と選択肢を開発者に提供している両社だから、次世代MacのOS基盤にSolaris 10を利用たらきっと上手くいくよ、ってなコトを個人的な意見だと前置きしながらも言ってたりする。
So I'd like to personally invite you to adopt Solaris 10 as the underpinning of the next generation Mac. We both respect Unix, both respect innovation*, and both clearly see volume opportunities in extending choice to developers. We'd love to work together.
(出典:Jonathan's BLog
アタシの知る限り、本国のSun社内もPowerBook(OSX)派が多い。ある種の層は、out of boxで気軽に使えるラップトップUNIX機を求めてるってコトなんだと思う。Solaris 10が一般的なx86ラップトップで動くようにキチンとデバドラを揃えてくれたらコノ現象も改善されるのにと、余計なオセワながらに思ってしまう。ジョナサンのこのエントリ、冗談がキツイと言おうか、マジメな話だったら怖いと言おうか、とりあえずジブンの足元を固めろよと言おうか。Mac OSがエンタープライズ基盤やハイエンド・ワークステーションの分野に大きく食い込むことは今しばらくないにしても(ムリに食い込む必要もなかろうと、個人的には思ってたりするが)、みんながそれなりになんらかのカタチでAppleに期待してたりするコトは確かなようだ。毒が盛られてないコトのわかったリンゴは、誰もが齧ってみたいらしい。

|by Nagarazoku : 00:03コメント (0)トラックバック (0)

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