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2005年06月26日
【
candlelight 】

その小さな灯火にスグ気が付いたワケではなかった。最初に気が付いたのは葉っぱと茎の部分。バーガンディで縁取られた深い緑色の葉と茎。普段見慣れている植物のソレとはどこか違う、とても深みのある色合い。
パティオとその裏側を通る小道とを区切っている赤レンガの壁の北側に、そっと目につかないように、その薔薇は植えられていた。茎の先にはその、小さな灯火かと見まごう程に鮮やかな蕾。
少し開きかけているが、まだ花ではない。葉や茎との色のコントラストも鮮やに、初々しさと希望とを感じさせる小さな灯火。見るヒトなど限られているだろうに、気が付くヒトなどほんの少しだろうに。それでも蕾は精一杯なにかを語りかけようとしていた。
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