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2005年05月28日

【 寺へ息抜きに… 】

アタシ自身は無宗教なニンゲンなのだが、亡くなった生母の関係で一応お寺さんとお付き合いがある。もともと実家があった大阪府の郊外の近所にある、ナンのコトはない田舎の小さな寺。ベットタウン周辺のお寺さんは、収益性の向上(正しい表現なのだろうか?)を目指して事業規模(事業なのか?)を拡大する例が目立つ(ブームは去りつつあるが)が、お付き合いのある寺は飾り立てるでもなく、規模を拡大するワケでもなく、昔ながらの寺のまんまだ。

アタシが子供の頃は、まだ本当に山の中といった風情を残していてクワガタやカブトムシがウジャウジャ居てたのだが、やはり開発の波が押し寄せてて周辺はマンションや宅地も目立つ。それでもと言うか、幸いにもと言っていいのか、広大とは言えないまでもかなりの面積を持つ笹川家所有の土地が周辺に点在しているため、開発の難を逃れて自然のまま放置されている部分も多い。若い頃、二輪のトライアルと言う競技をしていたアタシは、けっこうこの自然の残された丘陵地帯で練習させてもらったものだ。完全な不法侵入だが、近くにあった白バイ基地の隊員達も同じ場所で練習してたりしたから、今から思えばかなり牧歌的な時代だったのだろう。北摂山系を望む小高い丘の上でエンジンを止めて風に吹かれると、なんとも爽快な気分になったものだ。

で件の寺のハナシに戻せば、和尚が引退してその息子が和尚になった。息子はアタシと同い年。以前は旧和尚とその奥さんの二人で檀家廻りやナンやらをやっていたが、今は息子が一人で奔走している。電話の取次ぎやブッキング(表現は合っているのか?)等は今でも旧和尚とその奥さがやってくれたりするが、実務の方はアタシと同い年の息子が切り盛りしている。でこの若和尚、ガキの頃からの知り合いなので完全なお友達感覚なのだ。

しかるに、お盆や彼岸などの繁忙期(正しい表現か?)にお経を上げてもらおうなんて思っても、「急がしいからちょっと時期ズラして」と言われてしまう。コッチも要を得てるから「じゃぁ1ヶ月ホドずらして」ってな具合になる。仏さんには申し訳ないような気もするが、やはりここは譲り合いの精神ってコトで回してゆかなきゃ、世の中廻らないのだ。気さくと言えば気さく。法事だナンだと言えばお堅いイメージがあるが、杓子定規に縛られてしまわないこういった関係も良いものだと思えてしまう。

昨年オヤジが他界したことで、このお寺さんにお願いする仕事も増えてしまった。オヤジの口癖は密葬と散骨だったが、密葬は果たしたもののさすがに今のご時勢散骨はちょっと不法投棄にもなりかね無いので、お寺さんに預かってもらっている。享年84歳、戦時中に満州医科大学に関係していた。我が家には墓が無い。墓を持たないと決めたのはオヤジだ。先の密葬と散骨も含めて、それは彼なりの償いのキモチだったのではないかと最近思う。ちなみにアタシの生母は、日本で初めてとされる薬害の被害者でもある。そう考えると運命とは皮肉なものだ。

今日は大阪に来ている。アタシの仕事の関係でオヤジの一周忌を少し早めたのだ。夏前のつかの間の休息期間に、若和尚に出張サービス(表現が違うだろ…)を頼むのも申し訳ないので、こちらから寺に出向く予定。お経を上げてもらう時間が長いか、それともいつものようにその後の雑談の方が長いか。まぁ、言ってみれば仏さんに託けて、日常生活からの息抜きをかねて、つかの間のムダ話を楽しみに行くようなものだな。

|by Nagarazoku : 00:03コメント (0)トラックバック (0)

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