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2005年05月23日

【 翻訳のトーン&マナー 】

ジョーからメールが来た。別に友達でもなんでもない。知人の紹介で一度だけ会ったことがある自称翻訳エージェント。加州のベイエリアを根城にしてるらしいが、詳細は聞く気がないので訊いてない。ともかく昨年の秋に一度だけ会った。

なんでもマニュアルやら企業ドキュメントやらをインドで書かせたりしてるらしい。いわゆるオフショア発注ってヤツかな。そんな彼が日本からの仕事は無いかと知人にコンタクトを取ってきたらしい。で、最終的に鉢がアタシの処へやってきた。どんなスタッフを持ってて、どの程度のスピードで、どの程度の量をこなせるのか根掘り葉掘り訊いてみた。和訳はサンノゼやサンマテオ界隈の奥様方への外注ルートがあると言う。英訳も同じルートでネイティブのチェッカを付けると言う。日本の市場を完全にナメきっとる。しかもそれエージェントでもプロダクションでもナンでもないやんか、ただのブローカー。

まぁ、ここまで聞いた時点でアタシ的にはかなり引いてしまっていたが…。

在米3世と言うコトもあり、押しの強さと気さくさだけはしっかりと加州のヒト。まぁ、ダメだろうけどね、と言いつつも知人の手前、某社のドキュメントを財務系やらソリューション系やらテクノロジー系やら何種類か手渡してみた。で、邦訳のサンプルは何時もらえるのと尋ねれば、これからバカンスでタイ国へ行くから(オイオイ)2~3週間のウチには送れると思う言う。てなワケで「じゃぁね」と手を振って分かれたのが昨年の秋。

昨日の晩、クソ重たい添付ファイルを付けたメールが送られてきた。言い訳がましく1月に送ってあるが返事がないので再送する(ホントに1月に送ってたとしても、2~3週間って約束はどうなったのさ…)と文面に書いてある。我々をナメとる。

しかも添付はMSワード。オマエ、他社のプロプライエタリなアプリケーションでわざわざファイルを作って送ってくるなよ。編集時には使ってても、プレーン・テキストで納品するとか、イロイロ方法があるじゃろ。

まぁいい。ナニゴトも中身が大事だ。ファイルを開く。

オイオイ、各人たったの2ページかよ。それが3人分のトライアルの結果? テクノロジー系に1ページ、財務系に1ページ。手渡したドキュメントはそれぞれ70ページ前後だったような記憶が…。

まぁいい。ナニゴトも中身が大事だ。各ファイルの中身を読む。

冷や汗。財務系はまだいい、その辺の新聞なり決算報告書なりを読めたら訳せるレベルだし、使われてる語彙もソコソコだし。デモネ、頼んだ某社の本業はテクノロジー系。日本法人のWebサイトは当然日本語。参考にするドキュメントもPDFで山ほどある。それぞれの企業でトーンとかマナーとかあるでしょ、普通。翻訳云々以前にそれを考えないのかい? 文章書く前に、クライアントが自分たちの顧客に向き合ってるスタンスを理解しようとしないのかい? で、リサーチもせずにこんな文章打ってきたの? 下訳だったら国内で賄えます。下訳してリライトする時間とコストを抑えるために、気合の入った翻訳やってるワケだよ私たちは。

ヤッパリ時間のムダデシタネ。

確かに日本人は細かすぎるトコロもあるよ、だけどそれが日本で言うトコロのクオリティであったり付加価値であったりするワケじゃん。ソレを理解せずに日本で仕事を貰おうって考えが甘い。っとまぁ、ジブンのweBLogだからこんな風に書いたが、同じような内容を「ご丁寧な文章」で書いてジョーにメールを返しておいた。もちろん知人にもCCを付けた。

彼からの返事はまだない。ホンマ、ニホンジンをナメきってるやろ。
って言うか、アタシの時間を返してよ。

|by Nagarazoku : 00:03コメント (2)トラックバック (0)

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こんばんは。ふくしまゆみです。

昔、某企業につとめているとき、アメリカ本社から「本社で使っているシステムを日本支社にローカライズする。業者はこちらで指定した」という連絡がありました。

シロアリ駆除のシステムで補助的に使うコンピュータシステムだったのですが、そのシステムのマニュアルの翻訳を、その本社指定の業者が作ってきました。

この翻訳が全体的に意味不明の代物で、中には「起動しペラペラと差し込む」というわけのわからない一文まである。これってなんだろうと思って原文をみたら、「フロッピー(ディスク)をドライブに挿入する」でした。どうやら機械翻訳をしたものに、現地のシロウト日本人が「てにをは」などの文法的なことだけ、つじつまだけ合わせたものらしい。

業者はこれで堂々と翻訳料を請求。こちらが「払えない!」と抗議すると、「こちらはちゃんと日本人の翻訳チェッカーをたてている」と居直る。その押しの強さには敬服してしました。でも、マニュアル翻訳代金は支払いませんでしたが。

投稿者 ふくしまゆみ : 2005年05月24日 23:57

>ふくしま様

マイドオセワになっております。
彼らのアタマの中には「当たって砕けろ」魂が根付いているんですヨ、キット。時にはそれが生き、時にはそれが墓穴を掘っちゃうんでしょうね。やはり狩猟民族のDNAなのでしょうか…。

投稿者 Nagarazoku : 2005年05月25日 11:49




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