≪ 地方の医療はどうなる? |メインページへ戻る| 映画「ボクは五才」 ≫

2005年04月27日

【 「大過なく」ではいけない 】

「起こるハズのないコトが起こった」-- JR福知山線の惨劇を伝える各国のメディアの一報にそういった印象を受けた。ダイヤが正確に守られ運行されている日本の鉄道は、海外からは一目置かれていた存在だけに、日本国内とは別の意味でのショックが大きかったのだろう。「日本の安全神話がまた一つ崩れ落ちてしまうのか」そういったメッセージが伝わってきた。

だが本当に安全神話はあったのだろうか。そこにあったのは過信ではないのか。

今回の事故の原因がどのようなものであったとしても、このところの日本はナニかが違うような気がする。masayuki_100氏がおっしゃるように何処か歯車がかみ合っていないような、アタシ的にはボタンを掛け違えているような、そういった座りの悪さを感じる。言いすぎかも知れないケド、今の日本は先人が残してくれた石垣の上にハリボテの天守閣を立ててるだけなんじゃないかなとも思えてしまう。

戦後、日本がモノを作って輸出を始めた頃「Made in Japan」は粗悪品の印だった。アタシが子供の頃もそうだった。その汚名を晴らすために皆が協力し合い、技術を磨いて「Made in Japan」を品質の証に変えた。錬金術なんかじゃない日々の積み重ねで、几帳面さがカタチとして現れ、几帳面さが品質や安全神話を生み出していたのだろう。大過なく過ごし、日々の積み重ねを怠ればそういったものはすぐに過去のものとなり、消え去ってしまう。足元をおろそかにして、ありもしない幻想を追いかけていたのではないのか、自分達を過信しすぎていたのではないかと考えると胸が痛い。

今回のような事故が起こる本当の芽は、私たちの中にあるのではないのか。犠牲になった尊い命を省みれば、私たちも戒めとして受け止めなければならないと思う。

P.S.
私自身が関西出身でもあり宝塚や塚口、尼崎といった地域には知人・友人も多く件のJR線を幾度と無く利用してきました。その身近な区間で発生した今回の事故を、とても他人事とは思えない気持ちで受け止めています。負傷された方々の一日も早い回復願い、そして犠牲となった方々の尊い命の冥福を祈ると共に、残された遺族の皆様には深くお悔やみを申し上げさせていただきます。

|by Nagarazoku : 00:03コメント (1)トラックバック (6)

トラックバック・スパム対策のため、このBLOGへのリンクを持たないページから送られたトラックバックは自動的に拒否されます。悪しからずご了承ください。
また、このエントリと全然関係の無い内容のページからのトラックバックは、アタシ的な判断で勝手に削除します。これも又、ご了承くださいマセ。

■このエントリーのトラックバックURL ≫ http://www.nagarazoku.com/mvt/mt-tb.cgi/65


このリストは、次のエントリーを参照しています: 「大過なく」ではいけない:

» JR福知山線の事故と、リストラ社会 from 札幌から  ニュースの現場で考えること
はっきりとは指摘できないけれど、何か、どこかで、大きく歯車が狂い始めているのではないか。。。本日4月25日に起きたJR西日本の福知山線での列車事故を見ていると、... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年04月27日 10:58

» 生きている限り人は必ずミスをする from ヒロポンZの妄想記
デザイン用語に「ユーザビリティ」という言葉がある。直訳すると使いやすさということになるのだが、ユーザビリティについて検討する時の大前提が「人間とはミスをする生き... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年04月27日 12:16

» ハインリッヒの法則 from いと をかし
福知山線の事故、大変残念なことに亡くなられた方の数が また増えてしまいました そして、未だに十数名の方が車内に取り残されているよう です 改めて、亡くなられた... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年04月27日 17:38

» JR西日本の事故と、いくつかの数字、過去記事 from 札幌から  ニュースの現場で考えること
JR西日本の列車事故については、いろんなことが気になる。大げさかもしれないが、今の日本がどこに行こうとしているのかも、おぼろげながら見えるような気もする。昨日と... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年04月28日 17:36

» 日本のカルチャーが引き起こした(?)福知山線の事故 from マレーシア奮闘記・異国の地にて思うこと
福知山線の事故の原因について、まだわかってはいないが、スピードが70キロ制限に対して100キロオーバーだったことがわかってきた。 →<尼崎脱線事故>制限超... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年04月28日 21:08

» JR尼崎の事故にて from ニ ュ ー ヨ ー ク ・ ブ ロ ウ                         〜NYでもタコ焼きを焼く英国人へ〜
事故発生以来、ずっと釘付けだった。 情報が更新される度に、ネットで各ソースをチェックすれるのは勿論、 日本の友人・知人が情報不足だろうからと彼是メールを寄越... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年04月29日 02:19


▼コメント(スパム対策のため、半角英文のみのコメントは受け付けていません。悪しからずご了承ください。)

こんにちは、
このような事故は、海外で起こる事、と少年の頃は思っていました。
立派な大人の人たちが、電車を時間通りに走らせてくれている、それがこの国に対する誇りでもありました。
でもいざ自分が大人の端くれとなって、社会の隅っこに席を貰ってみると... 私たち自身が、変えていかなくてはいけない問題なのですね。がんばらないと...

投稿者 jinx : 2005年04月27日 01:50




保存しますか?