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2005年04月17日

【 いつか来た道 】

ダレにだって他人には見られたくない脛の傷の一つや二つ持っているハズだ。ダレにだって意図せずしてヒトの心を傷つけてしまったコトがあるだろう。そして、ダレにだって同じ過ちを繰り返したくはないと思っているはずだ。

中国からの報道を耳にすると、アタマの中で日本が通り過ぎてきた時代とオーバーラップするコトがある。リアルタイムで経験や参加した世代ではないので、あくまでも二次的なメディアから得た知識を基にお脳の中で組み立てられた情報のパターンが、今の中国の状況とパターンマッチするのだと思う。社会学の定説で若年層比率の多い国ではこういった状況が発生しやすいと言うのも聞きかじったコトがある。

彼の国の状況を見て、一部の若者や国民の行動を楽観的かつポジティブに捉えれば、国民が自らのチカラを認識し、社会が育ってゆく際の成長痛のようなものだと考えることができる。それで日本が槍玉に上がるであれば、それはそれ、決して悪いことではない。人々が様々なコトを意識し、社会が成長してゆくの機会はそう多くはない。産業における両国の関係を見てみれば良い。民は官よりも実を取り、共に手を取り合って進んでいるではないか。

勿論状況が悪化し、不買運動が加速するようなことがあった場合、短期には経済的な痛手を被るかも知れない。しかし日本製品を買わないことは、日本の製品や商品、そして技術や日本と言う隣国そのものが必要であるかの答を彼の国の国民が自らのチカラで出せる機会だ。そう思い中長期的に見れば、両国にとって充分見返りはある。提供する製品のクオリティと言う面だけを取っても、日本が彼の地や世界へ提供しているものはそれだけの価値がある。それは、戦後全てを失った資源の乏しい小国が何もないところから築き上げてきた資産なのだから、そのコトに対して日本の国民は自信を持ち、大きな視野でものごとを捉えることが大切だと思う。

ではお互いの官はどうだろうか。

小泉首相が任期中に靖国神社へ参拝している件については、良識のある一国の首相が取るべき行動ではないと言い切る。ああいった行動は取るべきではない。彼はその件いついて正式に謝罪し、しかるべき責任をただちに取るべきだ。個人的な参拝であり問題はないと言う発言を聞いたような気がするが、それを周囲がどのように捉えるかが問題なのだ。そういったコトを考え、自らの行動を慎むことが一国の首相たる資質であると考えて疑わない。

彼の行動はさておき、アタシは日本が中国に対し過去の償いを怠っているとは思わない。自国の経済がままならぬ状態におかれていた時でも、過去四半世紀に渡って経済的な支援を続けてきた。これは正しく評価されるべきである。

各国の政府が自国のスタンスとして国民に伝えている歴史の情報に関して見れば、両国同レベル。日本も脛のキズを隠しているし、彼の国も国民に伝えていない(日本に対して起こした行動ではないが)史実も数多くある。人権擁護に関して言えば、彼の国が現在でも統制を行っているメディアの検閲やインターネットやその特定のコンテンツへのアクセス規制、そして周辺の少数民族や本来であれば国家として認められるべき集団に対して取っている行動はどのように評価されるべきなのか。その国家が、自国民を統制するために仮想敵国的なイメージを植えつけるのは良いとしても、もしもその意識が一人歩きを始めた場合どのようになるか、次の一手を考えていないのはいつの時代も同じなのか。考えてみればレベルの低い話である。

推測の領域を出ない話ではあるが、東シナ海のガス田の関係で日本側の政府に婉曲的な圧力をかけるために、今回の騒動を扇動するよう誰かが仕向けたのではないかとも思える。彼の国の国内報道に対する規制や対応を見ていると、コトが起こったのは良いが予想以上に勢いが付きすぎてしまい、現在収拾にむけ対応策を検討中と取れないこともない。だとすれば、無事軟着陸することを期待したい。

アタシは今回の騒動よりも、中国に対する米国の輸入規制や対中貿易赤字、そしてバブル化した中国経済の方が気になる。折りしも来週号の日経ビジネスで「中国株の虚実」と言う特集が組まれている。興味のある方は参照されたい。

P.S.
そうだ、書き忘れたコトがあった。
アタシが本当に言いたかったのは、過去も大切だが、それは学ぶためにあると言うことを忘れないコトだ。

過去にとらわれ、未来を失うほど馬鹿げたコトはない。ヒトはこれからも生き続け、世代は私たちで終わりではないのだから。

|by Nagarazoku : 00:03コメント (0)トラックバック (0)

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