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2005年04月15日

【 本のネダン 】

Ketchen of lightどうしても訳して出したい本があった。去年の初めのコロの話。Ketchen of lightと言う、北欧の素朴な料理を紹介した写真集で、レシピっぽいのとか、コメントっぽいのがチョコチョコっと書いてある。読むのが苦手なヒトでも観て楽しめるっぽいヤツ。アタシが自分からそんなコトを言い出すのは滅多にないので、まわりがビックリしては版元にかけあったりしてくれたりした(ジブンで動けヨ)。サン▲リーのツテやらナンやらで、やはりこの手の本は柴田じゃダメっぽなのでココしかなかろうとなって世界▲化社の担当にまでハナシは繋がったが、結局は販売冊数を見込めないと言う現実的なハナシに至って頓挫してしまった。アタリマエの話だよね、版元もお商売だ。儲からないと踏んだ仕事はできませんよね。ソリャそうだ。

欲しくなれば原書をナンボでもクリック一発でAmazonから買えちゃう時代だし、わざわざ訳モノ出す程のコトでもないかも知れないし、写真の色が出なかったら大元からクレーム付くだろうし。

毎日楽しく読ませてもらっているHooray Hoopla氏のブログに、本を安くする方法2案。もっともっと読みたいというお題目があった。引用もズルズルとたどってみたりもした。ふむ、十羽一絡げに本は高いと言う風に世間では思われているのだなと、自分のズレてる感性をあらためて認識してしまった。ミナサン、本は高いですか?

このサイトの冷汁ってお題目の中でも書いたが、売れるからと言う理由で古い版の文庫本が定価1,000円近いネダンで新装丁されて売られちゃったりしてるのには、チト首をかしげてしまうが(アクドイ商売のやり方だな)、普通に売られてる新しい書籍やなんかのネダンはあんなもんじゃろうと思ってしまうアタシはダメなんでしょうか? 社会の構造に騙されてるんでしょうか?

トコロデ、本って何なんでしょう。読む本、見る本、積みあげておく本、机の書類の下に埋もれちゃってる本、書架に立てて悦に浸る本。

単に安くしても、円本のような大ブームはもう起こらないのでしょうか、って考えたら、エンタテインメントとしての訴求力に欠けちゃってるのかな、なんて思ってしまったりもする。TVはスイッチを入れるだけで映る。ほったらかしといても、ナンだかテキト~に映像や音やらを流してる。読むと言うような能動的なアクションを必要としない。コンテンツを選ぶのもテキト~にリモコンをポチポチと押すだけ。面白くも無い仕事を押し付けられたり、役に立たない上司や部下と一緒に一日中働いた後では、腰を据えて文字を追っかけたら眠たくなっちゃうかも知れない。だから受身でいられるTVの方に流れるのかも。もしくは巨大なスクラップブック化しつつあるインターネットへの人口流入も無視できないか。本には即時性のあるインタラクティブな部分も望めないし。

数年前まではウオークマン(もう死語か?)とタイだった通勤通学の電車の中の読書も、最近は携帯電話をポチポチするコトに駆逐されつつあるみたい。そういえば昔は自分の住んでる町内に、馴染みの本屋が一軒や二軒はあったよなぁ。今は小さな本屋自体ないし(アタシの住んでる処では)。まぁいいや、このあたりは「本とコンピュータ」のバックナンバーを参考にしてくれいっ。

高いやら、活字離れやらと言われながらもそれなりに本は売れてるんだから、やり方次第じゃなんとかなると思うんだけどねぇ。本の情報を伝えるチャネルが欲しいと思うのも事実だし。リーダーズダイジェストみたいなのはいらんけど(暴言)、潜在的な読者を引っ張るためのチャネルを創ってほしいもんだわ。参考資料的な本なら、Amazonみたいにズルズルと芋ヅル式にひっぱってこれるのでも良いのだけど、読んでオモロイとか、泣けたとか、感動したとかのエモーショナルな部分に訴えかける本ってぇのは、あんなカンジだとちょっと無機質すぎかも。出版社も手っ取り早いトコロで、TVのコマーシャルや車内吊りとか新聞広告とか雑広とかに走っちゃうんだろうけど、アナタそれじゃいけませんよ。

そういえば先のHooray Hoopla氏が、「ブログがグーテンベルグの聖書になるかどうかは…」っておっしゃってたケド、新たなチャネルを生み出すだけの力をもった堅牢なフレームワークなのよね、weBLogって。たとえばトラベルブログみたいなコトもできちゃってるし、こういうのもあるし。

版元だとか販社だとかが、しっかりした体制で本腰入れた(草の根っぽいのは既にあるしね)要約サイトとか立ててくれればステキなのに。書き手もちゃんとライターを選んでサ。高いって消費者が思うほど本は高くないと思う。映画1本で1,800円でしょ。1,800円だとちゃんと書籍も買える値段だし。高いエンタテインメントだって消費者に思われちゃうってコトは売る側の「責任」だと思うよ、マジで。

売れないのか、それとも売る力が無いのかはまったく別の次元のハナシ。大手の出版社さんも使い捨てで知らない間に廃刊しちゃうような雑誌ばっかり出してないで(ナンチャッテな編プロに仕事を流してばかりいないでとも言う)、本のこれからのコト考えてください。本を書く方のヒトがそっちに気を取られちゃうと、変な路線に走りかねないから、会社と言う組織の力を期待しています。

|by Nagarazoku : 00:03コメント (0)トラックバック (0)

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