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初めて「冷汁」と言うコトバを知ったのは故壇一雄氏の著書でだったと思う。当時サラリーマンと言う安定した職業の上にアグラをかいていたアタシは、食いしん坊な自分に対して食文化の探求だとかナンだとか理由をつけて、関連した書籍を買いあさっていた。まだ本家のAmazonも存在しなかった時代なので、行き着けの書店のオヤジを一升瓶か何かでたぶらかして、目ぼしい著者の出版目録を、東販のデータベースのから抜き出してもらってたりした。食文化研究の第一人者と信じて疑わない(それでもファンレターの1通も出さないあたりがアタシ的である)石毛直道教授などの名前を知ったのもこの頃だ(しかもこの頃は氏の勤め先である国立民俗学博物館の、目と鼻の先に住んでいたのに訪ねることすらしなかったのもアタシ的である)。
ハナシが脇へ逸れた、冷汁にハナシをもどそう。ココまで書いて、アタシが最初に知った冷汁は宇和島の「さつま」だったような気もするとオボロ気に思い出した。夜中にもかかわらず書架をあさってみたら、あったあった、壇一雄氏の「美味放浪記」、文庫版の46ページ。宇和島の「サツマ汁」とある。アタシの記憶力もまだまだ捨てたモンじゃないな(ちなみにアタシが持ってる版は定価540円、いまAmazonで調べたら940円! 装丁も新しくなってるが、文庫でこの年代のこの版を、この値段で売るのはイカガなモノかと…)。
では「冷汁」とはどんな食い物か。宮崎やそのお向かいの四国宇和島周辺で食われている郷土料理で、カンタンに言えば魚のすり身の入った焼き味噌の味噌汁をメシにかけて食う食い物だ。ネコまんまの高級版だと思えばよろしい。しかし、食ってみれば分かるが、ネコまんまでは味わえない、生活に根ざした文化を感じる。今時、下手に郷土料理屋なんぞに入って食おうとするとドエライ値段になってしまうが、もしもコレを読んでるアナタが東京在住であれば、すこぶる優れたコスト・パフォーマンスで本場の冷汁を味わうことが可能だ。場所は新宿の南口。南口を出て甲州街道を渡った処に宮崎県の出先機関がある。すぐワキには広島県の出先機関もあったりする。この宮崎県の某出先機関でなら冷汁定食が550円で食える。しかも香の物も、新鮮な薬味も付いてる。いまどき都内でこの価格設定は、自殺行為にも等しいと思える。さらに名物として名高い宮崎の地鶏焼きも450円で食えたりする。その上、破格値で地ビールまで置いてたりする。新宿に出向いた時にはゼヒとも皆さんに利用してもらいたいとも思うが、詳細な場所を説明してアタシが食いっぱぐれるのもヤなので、これ以上の説明しない。
っとまぁ、アタシがコレほどまでに熱を入れて語る冷汁とはどんなモノか、興味を持たれた方はイロイロと調べてもらいたい。調べて、食ってみて、日本人にとっては絶対にソンのない代物であると断言しよう。
|by Nagarazoku : 01:21|コメント (0)|トラックバック (1)|
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トラックバック時刻: 2005年04月15日 00:04