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2005年03月20日

【 RFIDに思う… 】

拝啓、RFID殿。貴兄は素晴らしい技術でありながら、この10年の間それほど脚光を浴びてこなかったは事実です。昨今、各所で話題になっていますが、基本的な構造やアイデアは当初からさほど進化しているとは思えません。今これほどまでに業界が話題にしようとするのは、なにか新しそうな、便利そうなものを流通業界というマスの市場へ売りつけて、一山あてようとするのが狙いです。ごく限られた目的では今後も益々活躍が期待されますが、米ウォ▲マートのような使い方には少々嫌悪感を感じないでもありません。今後どのような局面が待ち構えているかわかりませんが、くれぐれもお身体にお気をつけて、ご健勝ください。

RFIDは新しい技術でもないのに、米国流通小売大手のウオルマートや国防総省が全面導入を表明したことで、昨今注目を集めている。カンタンに説明すれば、非接触型の感知デバイスで、身近なところでは小売店で利用されている、盗難防止用の警報用タグがその一種。ヨドバシやビッグでよく「ピピピピっ!」と誤作動して店員が頭を下げてるアレだ。

業務の簡素化と効率化、正確な情報の収集を目的に、「バーコードのように流通業界で規格化し、あらゆる商品に埋め込んでしまえ!」というのが今回の流れのようだが、チトマテ。たしか30年程前、バーコードが採用され始めたときも、同じような切り口で業界がゴリ押ししてたような気がするぞ。

確かに非接触型で箱に入れたままでも識別が可能だから、薬物や医療関係の物流、図書館や知財保護、空港でのラゲッジ管理など特定の分野では絶大な威力を発揮すると思うが、世の中の全部の商品に必要だろうか…。過剰装備じゃなかろうか。特に高級な商品だと、非接触で中身を特定できるってことは、それを逆手に取られると情報をスキミングされて盗難の危険性もある。もちろんRFIDタグ自体がその商品の情報を格納してるわけではないので、バックエンドのシステムをハックする必要があるが、狙うモノが貴金属など場合は、その手間をかけても充分見合うだけの情報を盗む側へ提供してしまう。

在庫が合わない、検品が徹底しないというのは流通業界積年の課題だが、それをこういった技術に頼りすぎるってぇのも如何なモノかと思ってしまう。在庫や検品の課題は、もっと川下で働く人々を労う姿勢が企業の中で生まれてくれば、案外カンタンに解決するかも知れないのにね。英国空挺部隊的に言えばKISS(Keep it simple, stupid! )だろう。世の中もっとシンプルな方がよかったりする側面もある。

|by Nagarazoku : 10:20コメント (0)


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